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今日(17日)発行された“にせもの韓国日報”紙面に記者の名 12人だけ

登録:2013-06-17 21:03 修正:2013-06-18 06:48
16日午前、ソウル市中区(チュング)の韓国日報1階ロビーで韓国日報労組の記者たちがチャン・ジェグ会長の退陣と、仕事が出来るように編集局のドアを開けることを要求して総会を開いている。 韓国日報編集局は15日土曜日の夕方、チャン・ジェグ会長側によって閉鎖された。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr

労組非常対策委「雑な新聞を作ることが製作を正すということなのか」

 17日付<韓国日報>紙面に名前をあげた記者はたったの12人だけだった。 幹部を含む12人の記者が総合日刊紙の一日分の紙面を埋めたわけだ。 チャン・ジェグ<韓国日報>会長が引起した史上初の“編集局閉鎖”事態のためだ。 一週間前に32面だった紙面は24面に“ガタッ”と減った。 通信社である<連合ニュース>の記事をそのまま転載した記事も17件に達し、バイライン(記者の名前)のない記事も何と22件にもなった。 韓国日報労組非常対策委員会は「記者たちの正常な取材を阻み、通信社の記事などを加工して雑な新聞を作ることが新聞製作を正すということなのか」と会社側に問い詰めた。

 この日<韓国日報>は1面に「読者の皆様にご了解をお願い申し上げます」という社告をかかげた。 会社側は「これまで編集局前任幹部たちが占拠してきた編集局を取り戻した。 これにより、今日付けの新聞から紙面数を普段より多少減らす措置が避けられない実情だ。 (だが)実際に少なからぬ数の記者たちが新聞製作に原則的に同意して自発的に記事と写真を送ってきています」と明らかにした。

 しかし<韓国日報> 17日付ソウル市内版の紙面を開いてみれば、会社側の説明と違い「少なくない記者たち」が見当たらない。 社会面の場合、唯一ヨム・ヨンナム記者一人のバイラインだけが見え、国際面はファン・ユソク記者の名前だけが記されている。 経済面はチャン・ハンマン記者が書いた記事以外は全部<連合ニュース>で処理された。 スポーツ面は姉妹紙である<スポーツ韓国>と共有する記事が多かった。 労組非常対策委は「編集局の全記者195人のうち14人だけが会社側に加担した」と明らかにした。

 社説と寄稿文などを載せるオピニオン面も1面に減った。 社説は出たが、寄稿文が二つに減った。 <韓国日報>の外部執筆者のうち一部はすでに前日、会社側により編集局に入れずにいる記者を応援する趣旨で当分の間文を載せないという立場を明らかにした。 韓国日報に小説『路上の話’』を連載している小説家キム・ドオン氏は16日、自身のフェイスブックに「記者たちが正常に自律権を保証されて復帰するまで、(韓国日報側に)原稿を書かないと言った」と明らかにした。 さらにキム氏は「韓国日報はチャン・ミョンス、キム・ソンウ、キム・フン、パク・レブ、コ・ジョンソクのような方たちがいた頃、発行部数とは関係なく最高の記事を見ることができた新聞だったのに、会社はそのような先輩記者たちの精神を継承しようとする記者たちを追い出そうとしている」という文を残した。 文学評論家イ・ミュンワォン氏と時事評論家イ・ガンユン氏も同様な立場を明らかにしたといわれる。

 労組非常対策委は「論説委員も社説掲載を拒否しており、論説委員でない人たちが論説委員のような顔をして書いた社説が掲載されたものと見られる」と話した。

イ・ワン記者 wani@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/592096.html 韓国語原文入力:2013/06/17 10:33
訳A.K(1548字)

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