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高校生も‘国家情報院選挙介入糾弾’初の時局宣言… "民主主義盗難事件"

登録:2013-06-29 18:36 修正:2013-06-29 21:34
29日午後2時ソウル鍾路区(チョンノグ)光化門(クァンファムン)広場に集まった代案学校高校生たちが国家情報院の選挙介入を糾弾する時局宣言文を朗読している。 /ニューシス

 「私たちはあまりにも重要なものを盗難に遭って、ここにこのように集まりました。 私たちは大切なものを他人が奪っていけば警察に申告して、どんな方法でも取り戻そうとします。 今回の国家情報院選挙介入事件は国民全員を相手にした途方もない盗難事件です。 国家権力は私たちから民主主義の価値を奪っていきました。」 マイクを持った高校生代表の声は小さかったが、発音は明瞭だった。 29日午後2時、ソウル光化門(クァンファムン)広場の李舜臣銅像前に集まった高校生60人余りが‘なくした民主主義を探しています’と書かれた横断幕を持って時局宣言文を読み上げると通りがかりの市民が興味深げに見守った。 国家情報院選挙介入事態関連での高校生による時局宣言は今回が初めての出来事だ。

 高校生たちは時局宣言文で△国家情報院事件関連者を地縁、学縁、その他の権力に振り回されずに客観的に捜査し厳重な責任を問うこと△国家情報院が再び政治に介入しないよう大統領次元の予防策を用意して国家情報院を改革すること△国家情報院長と大統領が国民の前で公式に謝ること、を要求した。

 この日、国家情報院選挙介入事件を糾弾する時局宣言を行った高校生は、錦山(クムサン)ガンジー学校、山清(サンチョン)ガンジー学校、山マウル高等学校のような代案学校に通う高校生たちだ。 時局宣言のために授業のない土曜日に合わせて各地域からソウルに上がってきた。

 この学校の生徒たちは、先週末頃から時局宣言を真剣に考え始めた。ソウル大・梨花(イファ)女子大など大学の総学生会時局宣言の直後であった。 生徒たちは李承晩大統領の自由党不正選挙に抵抗するために街頭に飛び出した1960年4月当時の高校生の姿を思い起こした。 この思いはそっくり時局宣言文に含まれた。

 "私たちは時局宣言を準備をする過程で衝撃的な記事に接しました。 高校生がデモ中に催涙液を当てられたという内容の記事でした。 その瞬間、4・19革命の火種になったキム・ジュヨル烈士のことを思い起こしました。 私たちの民主主義が1960年代水準に退歩しようとしているのでしょうか?" 生徒たちはしかし時局宣言文の準備過程で感情的にならないよう努力したという。 ソ・ジョンハン山清(サンチョン)ガンジー学校の副学生会長(18)は「時局宣言を感情的に準備してはならないという指摘があって、時局宣言準備チームが一週間勉強をつづけた。 国家情報院がどんなことをしたのかを生徒たちに知らせた」と話した。 また、ソ副学生会長は「高校生も何が正しくて何が誤っているかを十分に判断できる年齢だ。 私たちは民主主義の価値が何かを習ったし、勉強をすればするほど何かをしなければならないという気がした」として、時局宣言準備理由を明らかにした。

 去る24日、山清ガンジー学校の生徒たちは生徒総会を開いて時局宣言を多数の同意の中で決め、錦山ガンジー学校生徒会と山マウル高等学校生徒会にも連絡をしてこの日 共同時局宣言をすることになった。

 この日、高校生たちは20分間余り時局宣言文を朗読し自主解散した。 光化門広場に出ていた警察は時局宣言を特に制止することはなかった。

ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/593749.html 韓国語原文入力:2013/06/29 17:59
訳J.S(1568字)

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