双龍(サンヨン)自動車が2009年に会計操作を通じて大規模整理解雇を合理化したという疑いを裏付ける証拠が新たに提示された。 当時法定管理と整理解雇の根拠となった監査報告書が、その基礎資料である監査調書の数値と一致しないという主張だ。
全国金属労組双龍車支部は2日「解雇無効確認訴訟過程で入手・分析した監査調書と双龍車が提出した2008年監査報告書の会計数値を比較した結果、帳簿価額と損傷差損に対する会計操作を発見した」と明らかにした。
労組がこの日公開した資料を見れば、双龍車2008年監査報告書は有形資産の帳簿価額を7991億ウォンと算定したが、それに先立って作成された監査調書では8748億ウォンだったことがわかった。 資産757億ウォン分が消えたのだ。 その反面、損害は551億ウォン増えた。 監査調書では有形資産損傷差損を4625億ウォンと見たが、監査報告書では5176億ウォンに膨らんだ。 監査調書は会計法人が監査報告書を作成するために各種数値を集合した資料であり、両者の数値は完全に一致しなければならない。
労組はまた、生産車種に関わりなく工場内で共通に使われる資産価値1357億ウォンが監査報告書から抜け落ちており、監査報告書が8677億ウォンとした全有形資産価値を再算定した結果、1兆6205億ウォンに達すると明らかにした。 クォン・ヨングク弁護士(双龍車汎国民対策委共同執行委員長)は「会計操作により当期純利益431億ウォンが当期純損失7096億ウォンに化けた」と指摘した。
イム・インテク記者 imit@hani.co.kr