本文に移動

上層部ライン 連鎖召還後に押収捜索‘逆順’国家情報院 協力・証拠資料具体化 狙い

登録:2013-04-30 21:03 修正:2013-05-01 09:48
検察、捜査チーム戦力 80%以上を投入
‘院長様指示・お言葉’が入ったサーバーなど確保
'国家情報院の大統領選挙・政治介入疑惑'と関連して被告発人身分で検察に召還され調査を受けたウォン・セフン前国家情報院長が30日午前ソウル瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地検から出てきている。 イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr

 30日、国家情報院に対する押収捜索は検察が特別捜査チームを構成した時から予想された手続きであった。 関心はむしろ検察がいつ押収捜索に入るのかであった。 警察が4ヶ月余りの間、捜査を長引かせたために奇襲を要する押収捜索の意味はすでに無くなったという指摘もあったが、この日検察の国家情報院押収捜索は別の面で‘奇襲的’だった。 検察が押収捜索で証拠を先に確保する方式ではなく‘核心人物召還調査→押収捜索’の順に行ったためだ。

 検察がウォン・セフン(62)前国家情報院長など心理情報局の‘上層部ライン’を先に呼んだ後、押収捜索カードを取り出したことは‘国家情報院の協力’と‘押収捜索対象特定’という2兎を狙ったものと見られる。 刑事訴訟法は軍事・安保と関連しては機関長の承認を受けて初めて押収捜索が可能なように規定している。 検察では国家情報院を強く刺激しないながらも必要な証拠物を確保しなければならないという悩みを抱いていた。 捜査初期から押収捜索をして国家情報院を不快にさせるより、ひとまずウォン前院長らを呼んで陳述を十分に聞き、業務処理手続きなどを確認した後に押収捜索する手順を選んだものと見られる。 国家情報院は内部施設が公開されておらず、どこで何の仕事をしているかが知られていない。 検察はミン・ビョンジュ前心理情報局長とイ・ジョンミョン前3次長を調査する過程で押収捜索対象を特定して、裁判所から令状を発行されたものと見られる。 検察関係者は「3人を先に調査したのは捜査計画を立てることとも関連するが、(国家情報院から)どんな資料を受け取るかが重要なので、これについて参考にできるためだった」と話した。

 検察はこの日、国家情報院押収捜索に検事7人と捜査官18人を送った。 特別捜査チームが31人で構成されている点を考慮すれば、捜査チーム戦力の80%以上を投じたわけだ。 デジタル証拠分析捜査官10人余りが含まれた。 検察は国家情報院職員の案内を受けて旧心理情報局事務室などを対象に内部の指示・報告文書と電子掲示板、コンピュータ サーバーなどから資料を確保した。 ウォン前院長の‘院長様指示・強調お言葉’にどんな内容が含まれているのか、心理情報局所属職員が去る大統領選挙または国内政治懸案に組織的に介入した痕跡有無を確認するためだ。 検察関係者は「押収捜索の結果が良ければ、一層有意に捜査を進行できる」と話した。

 検察は国家情報院押収捜索で確保した資料を検討して、心理情報局所属職員が掲示文・コメントを上げたと疑われるインターネットサイトを広範囲に調査し追加召還調査対象者を選別するものと見られる。

国家情報院の大統領選挙・政治介入疑惑と関連して被告発人身分で検察に召還され調査を受けたウォン・セフン前国家情報院長が30日午前ソウル瑞草洞(ソチョドン)のソウル中央地検を出て取材陣の質問に答えている。 イ・ジョンア記者 leej@hani.co.

キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/585298.html 韓国語原文入力:2013/04/30 20:10
訳J.S(1318字)

関連記事