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朴 "訪米時 東北アジア平和協力構想 議論"

登録:2013-04-25 00:18 修正:2013-04-25 07:01
"非政治分野から信頼構築
ヨーロッパのような共同体を作るべき"
日本 安倍政権には物静かな反応
‘爆弾発言’は政治用 一線画す
朴槿恵(パク・クネ)大統領が24日昼、大統領府で開かれた報道機関編集局長・報道局長昼食会に参加し、挨拶している。 大統領府カメラマン団

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が24日 「米国を含む東北アジア国家が、気候変化とテロ防止、原発問題など非政治的分野から信頼を構築し、これを土台に多者間により大きな信頼を構築する‘東北アジア平和協力構想’を来月の米国訪問時に議論する計画」と明らかにした。

 朴大統領は24日昼、中央報道機関の編集・報道局長団招請昼食会で 「アジア諸国が相互に経済依存度が高いが、安保や領土問題においては紛争素地も多く、今でも(紛争が)進行している」として、このように話した。 朴大統領は続けて「対話か封鎖か、そのような次元を越えてそのような構想の中に北韓も入ってくることができ、一緒に共同利益になりうることから努力をしていけば、将来より大きなこともできるようになると考える」と強調した。

 北韓核、過去事、領土紛争などを巡り対立する韓国と中国、北韓、日本など東北アジア国家が米国と共に非政治的な問題を解決する過程を通じて相互信頼を積み、次第にヨーロッパ式の東北アジア共同体に発展させようという構想であるわけだ。

 朴大統領は自身の構想について 「これを簡単に‘ソウルプロセス’と呼ぶが、他国においても多くの共感を表している」、「ヨーロッパも葛藤が多かったが結局は共同体を作った。 東北アジアでもできるはずだ」として‘東北アジア平和協力構想’実現に強い意志を表わした。

 しかしこのような構想にもかかわらず、朴大統領は当分は中国との協力には積極的だが、日本とは距離を置かざるをえないものと見られる。 過去問題に対する日本政府の前向きな態度変化がなければ、今後も長期にわたって関係回復が容易ではないためだ。

 ただし朴大統領は日本政府の相次ぐ右傾化の歩みにも対応強度を高めずに、既存原則を維持するという意向を明らかにした。 朴大統領は「重要なことは韓国の一貫した立場であり、政府は正しい歴史的省察を基に両国が未来指向的に進まなければならないという原則を堅持するだろう」と話した。 安倍晋三 日本総理が‘侵略の定義’を問題にして過去問題を否定する発言の強度を高めているのは違い、日本政府に対する‘刃の鋭い表現’は排除し既存原則を繰り返し強調したわけだ。 いわゆる 'low-key' 戦略だ。

 朴大統領のこのような戦略は、最近日本の右傾化の動きが結局は国内政治用と判断した結果でもある。 政府当局者は「日本の国内政治用イベントに大統領府や朴大統領までが立ち上がり過度に大げさに騒ぐ必要はないのではないか」と話した。 昨年8月、韓-日関係が悪化した時に李明博大統領が見せた歩みも‘反面教師’になった。 当時、李大統領は直接 独島(トクト)を訪問して‘天皇謝罪’発言などを吐き出したが、国内支持率は瞬間的に上がっただけで韓-日関係は一層悪くなった。 セヌリ党のある重鎮議員は 「過去事による韓-日葛藤は周期的に繰り返されている。 何をどのように解決するという代案もないのに、大統領と政府が感情的反応をしてみても何も実益がない」として、朴大統領の 'low-key’が適切な選択だと評価した。 ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/584509.html 韓国語原文入力:2013/04/24 23:40
訳J.S(1564字)

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