"ヤスクニは戦争美化施設
日本の深い省察がなければ"
朴大統領、5~6月 訪中計画
韓・日 首脳会談は遅くなる
米→日→中 順序慣例 こわれる
靖国神社参拝など日本政府の相次ぐ右傾化の歩みと関連して、大統領府と政府は韓日関係の梗塞を甘受しても強硬対応基調を維持していくことにした。 北韓の挑発威嚇と関連して韓日共助が重要だが、ユン・ビョンセ外交部長官の訪日取消とともに今後も‘過去の問題’を後まわしにし押し退けたまま生半可な関係回復に乗り出しはしないということだ。
チョ・テヨン外交部スポークスマンは23日定例ブリーフィングで「靖国神社は戦争犯罪者が合祀されたところであり、戦争を美化する所だ。 神社を参拝することが関連国家の国民にどのような思いをさせることなのか(日本政府の)深い省察がなければならない」と明らかにした。 チョ スポークスマンは「‘歴史認識は違うこともある’という主張があると理解している。 しかし、正しいものは正しく、正しくないものは正しくない」と強調した。 これは朴槿恵(パク・クネ)大統領の就任式特使資格で去る2月に朴大統領に会った麻生太郎 日本副総理が「同じ国家、民族であっても歴史認識が一致しない。 日韓関係も同じで、それを前提に歴史認識を論じなければならないのではないか」と話したことに対する言及だ。
当時、朴大統領は自身が「韓日間の友好関係を構築するには過去の傷がぶり返さないよう努力し、被害者の苦痛に対する真心こもる理解がなければならない」と注文したことに対して麻生副総理がこのように答え、非常に不快に思ったという。
朴大統領はこの日、対日関係に直接言及することはなかった。 だが、大統領府関係者は「ユン長官の訪日取消自体に大統領の強い抗議のメッセージが含まれていると見れば良い」 と話した。
政府はユン長官の訪日を控えて、事前協議を通じて‘過去の問題に対する慎重な接近’と‘経済・文化交流’、‘北核問題共助’等を議論する予定だった。 政府当局者は「韓日関係が過去の問題に集中すれば負担になることもあり、何度も参拝の自制を要請したが、このような状況になってしまった。 それでも過去の問題をそっちのけにして向かい合って座ることはできないではないか」として当分は韓日関係が冷えこむと見通した。
相互信頼を強調する朴大統領のスタイルに照らしても、韓日首脳会談などは約束しづらくなった。 安倍晋三 日本総理が7月の参議院選挙まで右傾化の歩みを止めないと見て、朴大統領も日本の過去問題と領土(独島(ドクト))問題と関連しては 「原則に立った断固たる対応」を核心国政課題に含ませる程に強硬な態度を維持しているためだ。 7月の選挙が終わって和解モードが形成されたとしても事前準備日程などを勘案すれば9月以前には首脳会談の成功が難しいと見る視角もある。 外交部当局者は「今年韓国で開かれる韓・中・日3国首脳会談の時、両首脳の別途会談が可能になり得るが、5月開催が水泡に帰し3国首脳会談をいつ頃開けるかも不透明な状態」と話した。
韓日関係が急速に冷えこみながら政府の外交優先順位が‘米国-日本-中国’から‘米国-中国-日本’の順に変わることも現実化されている。 5月5日に米国を訪問し7日に韓米首脳会談を終える朴大統領は、5月末または、6月初めに中国を訪問する計画だと言う。‘米国→日本→中国’順の首脳会談慣例が初めて変わったわけだ。 特に朴大統領は当選者時期に初めての特使を中国に送る程に韓中外交を重視している。
ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr