党内不正選挙と関連して党代表から退いた後、9ヶ月ぶりに代表職に復帰した李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党代表が朴槿恵(パク・クネ)大統領に向けて相次ぎ批判の矢を放っており注目を集めている。 特に発言内容が朴槿恵大統領の父親の朴正熙前大統領の維新体制を批判したものなので、昨年の大統領選挙期間に話題になったTV討論会を想起させるという反応だ。
イ代表は去る1日ソウル汝矣島(ヨイド)の63シティで開かれた党指導部出帆式で「全民族が危機に処した時期に高木正雄(朴正熙前大統領の日本名)は愛国の側に立ったか、売国の側に立ったか。 維新のファーストレディは民主主義の側に立ったか、独裁の側に立ったか」として朴大統領を強い調子で非難した。
イ代表の‘維新批判’発言は4日にも続いた。 イ代表はこの日午前(YTN)ラジオ‘キム・ガプスの出発 新しい朝’と電話インタビューを行ない、朴槿恵政府に対して「維新時代のリターンズ(帰還)ではないか、背筋が寒くなる」という一層強力な表現を使った。 イ代表の発言は大統領選挙討論会当時の彼女の発言のために保守層が結集したのではないかという司会者の質問に答えて出てきたものだ。
イ代表は「親日売国した方々が維新独裁の当事者だ。 繰返される可能性は大きい。 朴正熙前大統領が関東軍将校だったということさえ知らない国民が多い。 最近では国家情報院不法世論操作に対する捜査もまともに行なわれていない。 このような状況で朴大統領はさらに軍人を国家情報院長に内定した」として‘維新リターンズ’の根拠を挙げた。
続けて司会者が「‘私は朴槿恵候補を落とすために出馬した’という大統領選挙TV討論会当時の発言に対して、今はどう思うか」と尋ねると、イ代表は 「当時、野党圏候補らが力を集めることができる根拠は朴槿恵候補が当選できないようにしようということ以外にはなかった。 (中略)それなら朴槿恵候補がこのような親日売国、維新独裁の根を持っている方なので、この方だけはダメだ、事実そうした水準で私どもが臨むほかはなかった」として、当時の発言趣旨を説明した。
イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr