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大統領府 出だしから乱脈様相

登録:2013-02-26 21:37 修正:2013-02-27 00:02
秘書官級人事 内定取り消しなど混乱
大統領メッセージ ブリーフィングもなく
長官いないため閣僚会議 取消
朴槿恵(パク・クネ)第18代大統領が25日午後、大統領府執務室で首席らが同席した中で最初の業務を遂行し電子決済している。 大統領府カメラマン団

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は就任2日目の26日、大統領府を訪れたデビッド・ジョンストン カナダ総督に会ったのを始め30分単位の外交使節面会を終日続けた。 だが、就任早々から休む間もなく続けなければならない国政関連会議や各種人選、任命状授与など‘内政’ではチョン・ホンウォン新任国務総理に任命状を伝達したことが唯一だった。 大統領の特別なメッセージも出てこなかった。 朴槿恵政府が‘政府組織法 暗礁’に引っかかり全般的に苦しそうに出発している様子だ。

 システムが取りそろっていない大統領府も不明瞭なムードが続いた。 政府組織法改正案処理が遅れ、内閣構成および大統領府組織整備作業は立ち往生した状態だ。 大統領府の実務を導く秘書官級人事も一部の人事内定が取り消しになるなど混乱が起きながら右往左往する姿が演出された。 就任初盤で国民の関心が大統領府に注がれているが、大統領の日程と核心メッセージをきちんと国民に伝える通路も詰まっている。 大統領府共同スポークスマンが内定しているが、正式任命ではなくブリーフィングがなされていないためだ。

 こういう‘奇形的大統領府’の姿は当分続くものと見られる。 午前に秘書室長と9人の首席が集まり国政関連会議を行なったが、これは正式会議ではなく‘ティータイム’形式だった。 ある首席は「すべてのことが政府組織法と連動されていて、すべき仕事は山のようにあるが、できることがなく、ため息だけが出る」と雰囲気を伝えた。 朴大統領は前日大統領府の主要職務者を李明博政府大統領府の職制に合わせて臨時任命した。 以前の職制どおり秘書室長は大統領室長として、警護室長は警護処長として任命され、9人の首席も同じだった。 以前の大統領府に職務がなかった安保室長は任命状を受けられず、当分は安保コントロールタワーが本来の役割をできなくなった。

 政府から大統領府で派遣されて来た秘書官級以下の公務員たちはまだ人事発令が出ない上に関連部署長官がいないため業務を意欲的に始められずにいる。 政界や外部から大統領府に選抜される政務職群は決まっていない‘席’を巡り水面下で神経戦を行っている。

 毎週火曜日に開かれていた国政最高審議・議決機構である閣僚会議も取消された。 国務総理はいるが、新政府の長官たちがいないため当分は開催が難しくなった。 このために朴大統領は当分は前任政府の職制で任命された首席秘書官らと議論する‘秘書室政治’を通じて国政を行なわざるを得ないようだ。

ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/575646.html 韓国語原文入力:2013/02/26 20:31
訳J.S(1237字)

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