午前0時、朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日ソウル三成洞(サムソンドン)の自宅からチョン・スンジョ合同参謀本部議長と電話を通じた安保状況点検で大統領任期最初の業務を始めた。 彼女は「朴槿恵大統領だ。 議長を含め全将兵のご苦労を称える。 天気が寒いが勤める上で困難はないか」と尋ねた。 また 「国民が安心できるよう軍が対備態勢を徹底してほしい」と注文した。 午前1時には国家指揮通信網がソウル論ヒョン洞の李明博前大統領の自宅からこちらに移設された。
午前10時、朴大統領が三成洞(サムソンドン)の自宅を出た。 家の前の路地に立ち並んだ近隣住民たちは大極旗を振って歓呼した。 朴大統領は 「この間、不便な点も多かったでしょうに、ありがとうございます。 5年後には明るい顔で再びお目にかかることを楽しみにしています。どうぞお元気で」と話した。 住民たちは生まれて1ヶ月になった珍島(チンド)犬2匹を彼女にプレゼントした。 朴大統領は一匹を受けとり抱いて「大統領府に連れて行って元気に育てます」と答えた。 住民は「大きな拍手を受けて帰ってきて下さい」という挨拶と共にもう一匹を渡した。 朴大統領は大きく笑った。 朴大統領は答礼として松一株を近隣の三陵(サムヌン)小学校に贈った。 ‘希望の木’で名付けられたこの木は彼女が去っていない三成洞(サムソンドン)に残って彼女を待つだろう。
午前10時20分、朴大統領にとって銅雀洞(トンジャクトン)の国立顕忠院は特別な場所だ。 父親と母親が眠っているところなので毎年少なくとも二度は訪ね故人を賛えてきた。 当選翌日の昨年12月20日、今年は新年初日の1月1日にもそこを参拝した。 彼女が顕忠塔に献花した花には‘大統領 朴槿恵’というリボンがかけられていた。 彼女は芳名録に淡々と一気に書いた。 "経済復興、国民幸福、文化隆盛で希望の新しい時代を切り開きます。 2013年2月25日" と書いた後、"大統領 朴槿恵" と書いた。
午後1時25分、国会で開かれた就任式と光化門(クァンファムン)広場での行事を終えて、大統領府に移動した朴大統領は青雲洞(チョンウンドン)・孝子洞(ヒョジャドン)の住民たちの歓迎を受け "感慨一入" と話した。 住民たちはモミの苗木が植えられた植木鉢をプレゼントした。 この木は大統領府のどこかで彼女を見守ることになる。 10代と20代の15年間を過した大統領府に入る時は韓服姿だった。 大統領府に入った朴大統領はキム・ジャンス国家安保室長内定者、イ・ジョンヒョン政務首席内定者など補佐陣と握手した後、本館に第一歩を踏み入れた。 以後、麻生太郎 日本副総理兼財務相、インラック・シナワット タイ総理などと面会した。
午後4時、世宗(セジョン)文化会館就任慶祝宴会と午後7時の大統領府迎賓館外賓招請晩餐で朴大統領は名実共に主人だった。 33年前‘奥方’の役割をしたその時のように、大統領府は再び朴大統領の家になった。
キム・ウェヒョン記者 oscar@hani.co.kr