本文に移動

クァク・サンド検事 "遺書代筆" 捜査で眠らせない役割(大統領府民政首席秘書官に内定して)こんな姿で現れた」

登録:2013-02-21 18:40 修正:2013-02-22 05:35
カン・ギフン氏、フェイスブックに書く
真実和解委も「高圧的な捜査」を確認
クァク・サンド(54)弁護士

 大統領府民政首席秘書官に内定したクァク・サンド(54・写真)弁護士が90年代に「カン・ギフン遺書代筆事件」の捜査検事として懐柔と脅迫など高圧的な捜査に加担していた前歴が明らかになり、捜査被害者たちが反発している。 この事件は2007年<真実・和解のための過去事整理委員会>(真実和解委)の真実糾明決定を受けたのに続き昨年10月最高裁が再審を決めた。

事件の主人公であるカン・ギフン(49)氏はクァク弁護士が民政首席に内定した翌日の

19日、自身のフェイスブックに「1991年6月ソウル地方検察庁11階の特別調査室で眠らせない役割を担当された検事様、こんな姿で現われた」と書いた。 当時カン氏とともに調査を受けた全国民族民主運動連合(全民連)関係者イム・某氏も20日<ハンギョレ>との通話で「捜査当時、手錠をかけたまま睡眠を取らせないなどの苛酷行為を受けた。 クァク弁護士がその捜査チームの一員だった事実をはっきり記憶している」と話した。

 パク・レグン<人権財団 人>常任理事はこの日自身のフェイスブックを通じて「クァク弁護士は今でも遺書代筆事件が捏造だというカン氏の主張をナンセンスと言っている。 再審が終わってもいないのに、このような人間を民政首席に座らせるとは」として朴槿恵(パク・クネ)当選者の人事を批判した。

 遺書代筆事件捜査チームの高圧的な捜査については、真実和解委の調査によりすでに確認されている。 真実和解委は2007年11月「カン・ギフン氏は遺書を代筆していない」という調査結果を発表し「カン氏の拘束初期に弁護人面会がなされていない状態で夜通し調査を行なった経緯があり、他の被調査者に対しても夜通し調査を行なった事実が認められる。 捜査の便宜や慣行だったとしても合理的な理由および当事者の同意もなしで休息や睡眠を制限しながら夜通し調査を行なったのは、調査を受ける人に身体的・精神的苦痛を与えるという点で正当な捜査方法とは言えない」と明らかにした。

 しかしクァク弁護士は真実和解委の発表直後、マスコミインタビューを通じて「問題があったとすれば当時なぜ異議を提起しなかったか。 今になって遺書代筆ではないということはナンセンスではないか」と反発した。

 遺書代筆事件とは1991年4月、明知(ミョンジ)大生カン・ギョンデ(当時19才)氏がデモの途中、警察に鉄パイプで殴られて死亡したことに抗議して全民連社会部長だったキム・ギソル氏が焼身した後、全民連総務部長だったカン氏がキム氏の遺書を代わりに書いたという容疑で拘束起訴された事件だ。

パク・ヒョンチョル記者 fkcool@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/574817.html 韓国語原文入力:2013/02/20 22:09
訳A.K(1316字)

関連記事