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日本から盗んできた国宝級仏像は掠奪品?

登録:2013-01-29 22:05 修正:2013-01-30 00:16
国内に持ち込み売ろうとした5人 逮捕
新羅銅造如来立像など3点‘数百億ウォン価値’
不法搬出・掠奪が確認されれば返還論難
文化財庁職員が29日大田(テジョン)地方警察庁で文化財窃盗犯が日本で盗んだ統一新羅時代の仏像2点を国内にこっそりと持ってこようとしたが摘発された銅造如来立像(左)と観世音菩薩坐像を調べている。 大田(テジョン)/連合ニュース

 統一新羅時代と高麗時代の仏像2体を日本で盗み(韓)国内に密搬入した文化財窃盗犯が警察に捕まった。 回収された仏像が国内で作られ日本に搬出されたり掠奪されたものであることもありえ、返還論難が起きるものと見られる。

 大田(テジョン)地方警察庁広域捜査隊は昨年、日本対馬神社で統一新羅時代の銅造如来立像(日本 国家指定文化財3295号)と観世音菩薩坐像(長崎県指定文化財),<高麗大蔵経>古書1巻(同)の文化財3点を盗み国内で売ろうとしていた疑い(文化財保護法違反)でキム・某(70)氏を拘束し、運搬・購入した5人を不拘束立件したと29日明らかにした。

 彼らが盗んだ仏像などは国内学界で秀作として評価してきた。 1974年日本で銅造如来立像の価値が1億円と評価された点などを勘案すれば仏像などは数百億ウォンの価値を持つものと推定される。

 窃盗犯らは昨年10月6日夜、日本長崎県対馬市の木坂海神神社など3ヶ所に屋根などから入り仏像などを盗んだ後、釜山港を通じて搬入し、慶南(キョンナム)昌原(チャンウォン)の倉庫に保管し購買者を物色していたところ逮捕された。

 警察の捜査は昨年12月17日、日本政府が一歩遅れて文化財盗難の事実を外交通商部とインターポールを通じて知らせたことにより始まった。 犯人は犯行の2日後である10月8日、X線検索台がなく搬出が容易な福岡港を経て釜山行旅客船に乗って仏像を国内に持ってきた。 キム氏は釜山港で‘100年程度前の偽造品’とだまして通関した。

 しかし釜山港通関過程で残した仏像の写真が日本が手配した仏像と一致することを確認した警察と文化財庁取り締まり班が運搬業者の行跡を逆追跡し犯行の全貌が明らかになった。

 銅造如来立像は8世紀統一新羅時代に製作されたもので、40.3㎝大で体つきが見える薄く線の太い袈裟を着ており、右手を上げ左手をおろした施無畏与願印像だ。 観世音菩薩坐像は頭冠がなくなった状態で76.4㎝大であり、腹蔵遺物から‘天暦3年高麗瑞州浮石寺(プソクサ)’結縁文が発見された。 窃盗犯が神社の裏山に捨てたと述べた<高麗大蔵経>古書1巻は高麗高宗(コジョン)38年(西暦1251年)に完成した大蔵経印刷本だ。

 チョン・ウンウ釜山東亜(トンア)大教授(考古美術史学)は「銅造如来立像は国宝182号金銅如来立像と似ているが、大きさの面で国内では見ることが出来なかった最高の秀作だ。 観世音菩薩坐像の腹蔵遺物からは‘西暦1330年、現忠南(チュンナム)瑞山(ソサン)浮石寺(プソクサ)に迎えた’という文が発見されたが、瑞山は朝鮮時代に倭寇の掠奪被害が激しかった所という点で仏像の日本搬出過程を調査しなければならない」と話した。

 返還論議について文化財庁ホ・ジョンヘン犯罪取り締まり班長は「ユネスコ協約などにより盗んだ文化財は戻すことが原則だ。 もし掠奪されて日本に渡っていったという事実が確認されたとしてもひとまず返還してから返してもらう過程を経なければならない」と話した。

大田、釜山/ソン・インゴル、キム・グァンス記者 igsong@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/571852.html 韓国語原文入力:2013/01/29 20:05
訳J.S(1471字)

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