民主統合党がキム・ヨンジュン国務総理候補者の検証に乗り出す人事聴聞委員を27日選任し‘攻撃手’を前面に配置した。 当初、政策能力検証を中心に人事聴聞会を引っ張っていこうとしていた方針を変え、財産と子息の兵役問題など最近火が付いた種々の疑惑を明確にして行く戦略だ。
パク・キチュン民主党院内代表は総理候補者人事聴聞特別委に参加する民主党委員に、ミン・ビョンドゥ(幹事)、チョン・ビョンホン、イ・チュンソク、チェ・ミンヒ、ホン・ジョンハク議員を人選した。 パク院内代表は当初総理室が政務委員会所管であるだけに、政務委所属議員を主軸に聴聞委員を選ぼうとしたが、この日午前、チョン・ビョンホン議員とホン・ジョンハク議員を急きょ代わりに投じた。 パク院内代表は昼食記者懇談会で「本来は国政を総括する力量と資質など政策検証のための聴聞会をしようとしたが、財産に関連した種々の疑惑をはじめとして兵役問題などに対する徹底した検証が必要な状況になった。 そのため、その方面で検証能力が優れた方々を人選することになった」と話した。 ‘戦闘力’に人選の重心を移したということだ。
民主党の強攻モード旋回は最近キム候補者をめぐる各種疑惑が言論報道を通じて提起されている状況を反映したものだ。 ウ・ウォンシク院内首席副代表は「(キム候補者が)道徳性にも問題があって徹底的に検証できるよう専門性と重量感を基準として聴聞委員を人選した」と話した。 ソ・ヨンギョ院内副代表は「(キム候補者の)道徳的欠陥が継続的に報道されている。 安城(アンソン)の土地2万坪余りを両親が7才の時に息子に譲り渡したというキム候補者の釈明は偽りであることが明らかになった」と語った。
民主党は、ただしイ・ドンフプ憲法裁判所長候補者の人事聴聞会の時のように初めからキム候補者の落馬を予告し聴聞会に臨むことはしないものと見られる。 ややもすれば新政府スタートに対する‘足首つかみ’と映る場合に逆風が起こることもありうるという憂慮のためだ。
ソン・ウォンジェ記者 wonje@hani.co.kr