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北韓は世界10番目の自力衛星発射国家?

登録:2012-12-12 18:36 修正:2012-12-13 15:22
北米航空宇宙防空司令部 "軌道に進入させたと見られる"
北韓 "衛星通じて金日成・金正日の歌 伝送計画"
北韓が12日宇宙発射体‘銀河3号’を発射して搭載した人工衛星‘光明星3号’の軌道進入成功有無に関心が集まっている。

 北韓が12日宇宙発射体‘銀河3号’を発射して搭載した人工衛星‘光明星3号’の軌道進入成功有無に関心が集まっている。

人工衛星‘光明星3号

 人工衛星が軌道に正常に進入したかは、一次的に発射体と人工衛星から地上に伝えてくる情報によって確認できる。 衛星は発射10~11分後には軌道に進入する。 もし北韓が光明星3号に衛星航法装置(GPS)を装着したとすれば、衛星から送る位置と速度情報で軌道進入有無をすぐに判断できる。 より確実なのは衛星が地球軌道を1周して信号を送る時に確認される。 しかし二つの場合ともに北韓だけが持っている情報なので客観的な確認過程を経なければならない。 北韓は光明星1・2号も成功して軌道を回っていると主張しているが国際的には認められていない。

 北韓が国際電気通信連合(ITU)に光明星3号の遠隔資料伝送に使う計画だと明らかにした極超短波(UHF)周波数を公開すれば、他国家でも衛星の軌道安着の有無を確認できることになる。 北韓は 「光明星3号から金日成主席と金正日国防委員長の歌を伝送する」と明らかにしたことが知られ、衛星が軌道に進入すれば周波数を公開する可能性が高いと見られている。

 北韓の人工衛星発射成功有無は米国合同宇宙管制センター(JSpOC)により最終確認される。 合同宇宙管制センターは直径10㎝以上のすべての宇宙物体を追跡しており、発見された物体に対して一連番号を付ける。 こういう活動をする唯一の機構なので通常、合同宇宙管制センターから人工衛星が番号を与えられれば宇宙発射成功国家と認められる。 過去には北米航空宇宙防空司令部(NORAD)が担当していたが2005年から合同宇宙管制センターに業務が移管された。 NORADはこの日声明を通じて 「米国のミサイル監視システムによる追跡の結果、北韓は成功裏に物体(衛星)を軌道に進入させたと見られる」と明らかにした。 しかし、まだ合同宇宙管制センターがこの物体に番号を付与したか否かは明らかになっていない。 光明星1・2号はこの番号を与えられることができず、国際的には失敗したと見なされている。 もし光明星3号が番号を受ければ北韓は10番目の自力衛星発射国家となる。

 チョ・グァンレ韓国航空宇宙研究院ナロ号発射推進団長は「一部で10番目のスペースクラブ加入という表現を使っているが、国際的に通用する用語ではない。 人工衛星を軌道に進入させることも重要だが、どんな衛星を上げたかという点に注目しなければならない」と語った。 イランの場合、2009年2月‘サフィール-2’ロケットで‘OMID’衛星を軌道に上げることに成功したが、わずか3ヶ月後に寿命を終えた。

イ・グンヨン先任記者 kylee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/565032.html 韓国語原文入力:2012/12/12 16:47
訳J.S(1416字)

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