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北韓 "実用衛星10日~22日 南方向へ発射"

登録:2012-12-01 22:57 修正:2012-12-02 21:21
韓半島と中国の間の西海上へ発射する模様
大統領選挙投票日と重なる時期であり注目
北韓が去る4月に光明星3号を打ち上げた長距離ミサイルと推定される銀河3号

北韓が10~22日の間に実用衛星を発射すると明らかにした。

 北韓の朝鮮宇宙空間技術委員会スポークスマンは1日、談話を発表し "偉大な指導者 金正日同志の遺言を高く掲げて我が国の自力と技術で製作した実用衛星を打ち上げることになる" と明らかにしたと朝鮮中央通信が伝えた。 実用衛星は10日から22日の間の一日を選んで平安北道(ピョンアンブクド)鉄山郡(チョルサングン)の西海(ソヘ)衛星発射場から発射されると朝鮮中央通信は付け加えた。

 北韓が実用衛星の発射を公式発表したことにより、この間 '長距離ロケット' 発射に対して憂慮してきた韓国と米国など国際社会と韓半島情勢に波紋を生むと予想される。 また、この時期が18代大統領選挙投票日(19日)と重なっているため国内政治にどのような影響を及ぼすかも注目される。

 朝鮮宇宙空間技術委員会スポークスマンは談話で「わが国の科学者、技術者は去る4月に進めた衛星発射に現れた欠陥を分析し、衛星と運搬ロケットの信頼性と精密度を改善するための事業を深化させ、衛星を発射できる準備を終わらせた」として「今回打ち上げる‘光明星3号’ 2号機衛星は前回の衛星のように極軌道に沿って回る地球観測衛星だとして、運搬ロケットは‘銀河-3’」と明らかにした。 北韓は去る4月光明星3号を長距離ミサイルと推定される銀河3号に載せ発射したが失敗した。

 また、朝鮮宇宙空間技術委員会スポークスマンは「衛星発射過程で生じる運搬ロケット残骸物が周辺国家に影響を与えないよう飛行軌道を安全に設定した」と明らかにした。 鉄山郡(チョルサングン)西海(ソヘ)衛星発射場から打ち上げるロケットは韓半島と中国の間の西海上を飛行し南側へ向かって落ちるものと予想される。

 続けてスポークスマンは「去る4月の衛星発射過程を通じてわが国の平和的な科学技術衛星発射の透明性を最大限保障して宇宙科学研究と衛星発射分野で国際的信頼を増進させ、今回進める衛星発射と関連しても該当する国際的規定と慣例を円満に守る」と主張した。 また 「衛星発射が強盛国家建設を促進している人民を鼓舞する」としながら「我が共和国の平和的宇宙利用技術を新たな段階に引き上げる重要な契機になるだろう」とスポークスマンは付け加えた。

 北韓が明らかにした実用衛星発射期間には金正日前国防委員長の死亡1周忌記念日(17日)が入っている。 これに伴い北韓はこの時点に合わせて実用衛星を発射することで、先月再選した米国オバマ大統領の第2期対北韓政策が決定される前に対話を促す政治的メッセージを送ろうとしているという分析も出ている。 ナム・ジョンヨン記者 fandg@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/563331.html 韓国語原文入力:2012/12/01 19:01
訳J.S(1324字)

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