"私は今日で去る15年間にわたり国民の哀歓と喜びを一緒に分け合ってきた大統領職を辞退します。"
25日午前10時35分頃、朴槿恵セヌリ党大統領候補の言葉が出るやいなやソウル汝矣島(ヨイド)のセヌリ党記者室は騒然となった。 同じ頃、ソ・ビョンス党務調整本部長とチョ・ユンソン スポークスマンは朴候補の代理人資格で京畿果川(クァチョン)の中央選挙管理委員会を訪ね18代大統領選候補登録をした。 これに合わせて朴候補は大統領選挙に出馬する所感を明らかにするための記者会見を行った。 ところが突然、朴候補が「大統領職を辞退する」と話したわけだ。
会見を見ていた記者たちとキャンプ要人がざわついて、朴候補はまもなくぎこちなく笑って「私が何と言いましたか? その部分やり直します」と話した。 準備された原稿どおり「国会議員職を辞退します」と言い換えた。 続けて「今回の大統領選挙で国民の信頼を受けることができなければ、私の政治旅程を締め切ろうと考えます」と付け加えた。 だが、すでに主要放送会社は彼女の失言まで生中継していた。
朴候補がこのような失敗をしたのは‘国会議員職辞退’と‘大統領選挙敗北時 政界引退’という重要な2つのメッセージを重みをもって伝達しようとした結果、緊張をしたせいと見える。 23日の安哲秀(アン・チョルス)無所属候補辞退の‘波紋’と見ることもできる。 朴候補の失言のためだが、記者たちもやはり「大統領候補職を辞退するという話だと思ってびっくりした」という人々も少なくなかった。
チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr