文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補と安哲秀(アン・チョルス)無所属候補の大統領候補単一化を促すポスター(写真)を貼ったポップアート作家をソウル市選挙管理委員会が選挙法違反の疑いで検察に告発した。
ソウル市選管委関係者は「6日と7日ソウル新村(シンチョン)、鍾路(チョンノ)、汝矣島(ヨイド)一帯に野党圏候補の単一化を促すポスターを貼ったイ・ハ(44)氏を公職選挙法93条違反の疑いで8日ソウル中央地検に告発した」と11日明らかにした。 選挙法93条は、選挙の180日前から政党や候補者を支持・推薦したり、または反対する内容が含まれた広告・貼り紙などを配付または、掲示できないよう規定している。 ソウル市選管委関係者は「ポスターに2人の顔が事実上特定されていて、2人を支持または推薦する選挙運動をしたことに相違ない」と説明した。
だが、イ氏は「単一化が常識的な歴史を回復するために必要なことだと考えたので、芸術家として当然のパフォーマンスをしたことに過ぎない」とし、誰かが当選するための選挙運動をしたわけではない」と話した。 イ氏は同じポスター500枚余りを去る9日に光州(クァンジュ)光山洞(クァンサンドン)の旧全南道庁付近に貼り出した疑いで光州市選管委の調査も受けている。 去る6月末には釜山市内30ヶ所余りに朴槿恵セヌリ党大統領候補を毒リンゴを持った白雪姫に例えた風刺ポスターを貼り出し検察に告発されもした。 イ氏が繰り返し告発されたことにより選挙法93条が乱用されているという批判も出てきている。 民主社会のための弁護士会のパク・ジュミン弁護士は「イ氏のポスターは特定候補支持のための選挙運動ではなく、単一化自体に対する意見陳述とみるべきだ」と話した。
チン・ミョンソン記者 torani@hani.co.kr