文在寅(ムン・ジェイン)・安哲秀(アン・チョルス)候補が単一化必勝戦略を固めている。 各自の力量と長所を最大化して野党圏単一候補に選択されようという構想だ。
文在寅 民主統合党大統領候補側は候補個人の国政運営経験と能力、各種革新課題を実現できる党組織の力を強調している。 文候補の清潔イメージと優れた道徳性も強みとして提示している。 7日、文候補キャンプ選対委員長団会議では‘文在寅にあって安哲秀にない4つのこと’としてこのような点を提示して、今後文候補を浮上させる広報キーワードとして活用することにした。
反面、安哲秀 無所属大統領候補は改革性と斬新性、これに基づいた票の拡張性を最大の武器として掲げている。 安候補キャンプの核心関係者は「文候補の固定支持層は25%だ。この票では大統領選挙で勝つことはできない。 セヌリ党支持者だが‘朴槿恵は困る’と言う有権者層がいる。 これらの人々は安候補に投票することはあるが、文候補ではない」と話した。 安候補側が‘ポピュリズム’という一部の批判を受けてまでも果敢な政治革新を看板商品として強調するのも、これらの階層の支持を結集するためのものと分析される。
両者は単一化序盤戦略として‘単一化局面への素早い転換’(文候補),‘政治刷新局面を継続すること’(安候補)をそれぞれ強調している。 文候補側は単一化局面に入り込めば国民の候補選択基準も明確に方向を定めると期待している。 キャンプ核心関係者は「本格的に野党圏の大統領候補を決めなければならない時点になれば、どちらにより大統領としての資格があるかを集中的に見ることになるだろう」と話した。 別の関係者も「安候補は近くで見れば大統領候補として前面に出すにはちょっと不安な‘50m美人’ではないだろうか」とした。 彼は「党組織が全面的に稼動すればこのような世論を短期間に広めることができ、単一化の主導権を握ることができる」と付け加えた。
安候補側は今後当分は政治刷新論を継続することで安補の改革性を最大限に大衆的に浮き彫りにしようとする計画だと知らされた。 文候補との差別性を明確にすることで単一候補選択基準を‘革新 対 既得権’構図に縛り続けようということだ。 安候補キャンプ関係者は「両キャンプが新しい政治共同宣言文の作成を協議する間、政治刷新の話が単一化議論を覆わざるを得ず、これは安候補に絶対的に有利だ」と話した。
両者ともにテレビ討論が単一化競争の最大分水嶺になると見ている。 TV討論を契機に各自のビジョンと実力が国民の前に明らかになり世論地形が揺れ動くためだ。 文候補側はTV討論で文候補の実現可能な改革ビジョン、安定的国政運営能力などを物静かに説得する方針だ。 反面、安候補側は大衆との接触が少なかった文候補よりは講演が主特技である安候補が大衆と疎通する上で有利という点に期待をかけている。
朴槿恵セヌリ党候補との本戦競争力も単一化選択の主な基準になるものと見られる。 文候補側は国会議席127席の民主党の組織的基盤を自身の強みとし、安-朴対決の時‘安定 対 不安’構図が最大化しかねないという点を安候補の弱点としてそれぞれ提示するものと見られる。 安候補側は安-朴対決の時‘過去 対 未来’構図が明確になるという点を強みとし、文-朴対決の時には‘盧武鉉 対 朴正熙’対決に構図がねじ曲がりかねないという点を文候補の弱点として提示する可能性が大きい。
ソン・ウォンジェ、キム・ウォンチョル記者 wonje@hani.co.kr