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大統領府、内谷洞(ネゴクトン) 特別検事候補者 拒否…なぜ?

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/554233.html

原文入力:2012/10/03 23:01(1566字)

大統領府、特検候補推薦案 拒否 波紋
大統領府、進歩指向人物に反感
MB私邸疑惑 特検‘嫌がらせ’
表面的には "与野党合意なく手続き違反"
民主弁護士会・私たちの法研究会出身候補に不信感

5日までに任命しなければ‘違法’事態
朴槿恵候補に政治的負担 意識
"結局は受け入れるだろう" 展望 優勢

 大統領府が3日‘民主統合党の特検候補拒否’という刃物を持ち出した。 ‘内谷洞(ネゴクトン)特検法’を受け入れた後、今更のように拒否権を行使する姿なので大統領府の内心が何かに注目が集まっている。

 大統領府はこの日、特検候補拒否の理由として「民主党が特検候補推薦過程で当初の与野党合意を守らなかった」という点を挙げた。 初めから‘与野党が協議して民主党が特検を推薦する’と与野党が合意したが、民主党が特検候補を一方的に推薦したということだ。 チェ・グムナク大統領府広報首席は「与野党が合意した通りに特検候補を推薦すれば、どんな人物でも受け入れる」としながら「与党でも今回の特検推薦が源泉無効という状況であり、大統領が特検を任命することはできない」と話した。 チェ主席は‘人’の問題ではなく‘手続き’の問題だという点を強調した。

 しかし大統領府のこのような論理は‘協議’と‘合意’を混同したものだという指摘を避け難く見える。 当初セヌリ党と民主党は‘民主党が特検を推薦し、その過程で与野党が協議する’と合意したもので、誰を特検として推薦するかを与野党が合意するということではなかった。 それで‘民主党の特検推薦’だけが明記された特検法が与野党合意で国会を通過した。 民主党は 「前日キム・ヒョンテ、イ・グァンボム弁護士を特検候補として推薦する過程で、すでに何回も与野党協議を経た」と主張した。

 大統領府がこのように表面的には‘与野党合意’という手続きを問題にしているものの、実際には民主党推薦特検候補らに対して‘反セヌリ党指向’という不信感を持っているためとの解釈が力を増している。 キム、イ両弁護士はそれぞれ李明博政府に批判的な民主社会のための弁護士会と私たちの法研究会の出身だ。

 問題は特検任命期間である5日までに与野党合意がなされない時、大統領府がどのようにするかという点だ。 すでにセヌリ党は新しい人物を推薦しなければならない言って出たし、民主党は法律上再推薦する理由がないという態度を明確にした。 与野党がまた別の合意をする可能性は現時点では非常に低い。 万一李大統領がその時まで両候補中の1人を特別検事として任命しなければ、これは法律違反事項になる。 また、これは朴槿恵セヌリ党大統領候補にとって政治的負担として作用する。 したがって李大統領が結局は民主党の特検推薦を受け入れざるをえないという展望が現在のところ優勢だ。 ただし李大統領はこの日の拒否を通じて将来任命される特検が偏向的な人物というイメージを浮き彫りにすることもありうるだろうが、特検法自体を軽く見たという批判を避けることも難しいと見られる。

 セヌリ党はこの日 「民主党が円満な協議を経なかったために重大な手続き違反をした」としながら、大統領府の再推薦要求を受け入れることを民主党に促した。 しかし民主党は「再推薦要求は国会の合意と特検法を無視する行為であり、窮極的には国民の意思を無視する行為」として再推薦の意思がないということを明確にした。

アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

原文: 訳J.S