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機務司、幹部‘横領・未成年者性売買’隠蔽

原文入力:2012/09/13 08:59(1634字)

←国軍機務司令部が職員の違法行為を隠蔽し論難が起きている。 写真は首都圏にある機務部隊と推定される建物の入口。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

予算担当幹部1000万ウォン横領
監察室が覆い隠すや再び横領後に脱営
飲酒運転中に事故を起こしても目こぼし
軍検察・憲兵隊に報告もせず

国軍機務司令部(以下 機務司・司令官 ペ・ドゥクシク)が最近未成年者性売買、横領、脱営(勤務地離脱),飲酒運転事故など機務司幹部の相次ぐ違法事実を摘発し調査していながら軍の捜査機関に通知せず隠蔽していたことが12日明らかになった。 機務部隊が軍内部で事実上‘超法規的治外法権地帯’になっているのではないかという指摘が出ている。

 機務司の事情に明るい軍関係者たちの話を総合すれば、今年初め首都圏のある機務部隊で予算を担当する機務司幹部K氏は1000万ウォンを超える金銭を横領した疑いで機務司監察室の調査を受けた。 軍憲兵が認知したとすれば拘束捜査に値する事案に挙げられる。 規定上も憲兵隊がある国防部調査本部や軍検察に通知しなければならない事案だった。 だが、監察室ではK氏が返済することで疑惑事実を覆い隠すことにした。 問題は数ヶ月後に大きくなった。先月K氏が再び横領した。 疑惑事実が明らかになると今度はK氏が痕跡をくらまし監察が後を追った。 K氏には横領疑惑に勤務地離脱の疑いまでかけられた。 それでも機務司監察室はK氏の疑惑事実を外部に知らせず隠蔽した。K氏は現在も懲戒や処罰を受けることなくそのまま勤務中だ。

 これとは異なる首都圏のある機務部隊の高位幹部であるN氏も同僚幹部とともに未成年者性売買疑惑で去る6月、機務司監察の調査を受けた。 2年前に同僚幹部が性売買業者でカードで計算したことが禍根だった。 機務司関係者は 「最後まで否認して疑惑を捉えられなかった」と話した。 だが、当時の事情を知る軍関係者は「機務監察で本人N氏の疑惑立証のために同僚幹部と当時直接関連していはしないが席を共にしたと見られる他の幹部から自白を得た」として「監察ではこのすべての事実を確保したが問題視しなかった」と話した。 現在N氏は機務司にくる前に勤めた部隊に復帰したが、懲戒や処罰は受けなかった。

 慶尚地域のある機務部隊では先月高位幹部D氏が飲酒状態で車を運転して衛戍地域を離脱した。 その過程で事故を起こし、119が出動する状況になった。 この事故もまた監察室に報告された。 監察室では今回も軍検察や憲兵隊には知らせなかった。 機務司関係者は「事故が起きたので今後該当地域の警察から軍側に通知があれば手続きが進行される」と話した。 これについて軍関係者は「軍は事故発生時に通常憲兵隊に遅滞なく通知する義務があるという規定があるが、半月が過ぎた今でも軍捜査機関は知らずにいる」として「規定を守っていないことを分からないはずがないにも関わらず、そのような形で釈明したことは理解出来ない」と話した。

 機務業務に精通したある軍関係者は「機務司監察で高位幹部を含む幹部の違法事実を摘発して調査しておきながら、最小限の懲戒を下したり軍司法機関に通知せずに隠蔽したというのはあってはならないこと」とし「機務司監察室の隠蔽と庇護は監察室次元の問題ではなく指揮官厳重懲戒事案」と語った。

 特に機務司は事件の真相を把握するより誰が内部機密を流したかを探すことに注力している雰囲気だ。 ある関係者は 「ひとまず軍要人に不満を抱いた内部者が外側に流したと把握し、保安調査が進行していると理解している」と伝えた。 ハ・オヨン記者 haha@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/551479.html 訳J.S