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わいろ・強盗・暴行致死 ‘乱暴警察’

原文入力:2009-03-22午後11:00:57
相次ぐ凶悪犯罪に根絶対策もうやむや
警察庁長官 遅ればせながら “非適格者 排除推進”

チェ・ヒョンジュン,記者キム・キソン記者

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現職警察官が強盗に急変した事件に続き、警察官が市民に暴行し死亡させる事件まで起きた。‘警察規律が地に落ちた’という批判が強まっている。
京畿,安養警察署は22日、ソウル,九老警察署所属イ・某(45)警偉(訳者注:日本警察での警部補に相当)に対して暴行致死疑惑で拘束令状を申請した。イ警偉は去る21日午前1時43分頃、安養市,東安区,飛山洞のある飲食店前でタクシー運転手ヤン・某(47)氏と料金問題で口論となりヤン氏を死亡させた疑惑を受けている。彼はこの日ソウル,(九老区)開峰洞で同僚警察官らと酒を飲んだ後、タクシーに乗って安養の自宅に帰宅する際に料金が多く出たとしヤン氏と争いになった。イ警偉はヤン氏の喉首をつかんで口論を行い、ヤン氏が気を失って倒れると放置したまま現場から100m程度逃げ、申告を受けて出動した警察に現行犯で逮捕された。

ヤン氏は現場から直ちに病院に移送されたが、この日明け方2時40分頃亡くなった。国立科学捜査研究所による解剖検査の結果、直接的な死亡原因は‘持病による急性心筋梗塞’であると明らかになったと警察は明らかにした。

仁川南洞警察署は勤務服を着たままゲームセンターに入り、金品を奪った疑惑(強盗)で仁川,三山警察署イ・某(40)警士をこの日拘束した。イ警士は去る17日午前2時頃、南洞区のある成人ゲームセンターに入り「取り締まりにきた」と言い、両替商の手首に手錠をかけた後、現金260万ウォンが入っている手提げ鞄を奪い逃げた疑惑で緊急逮捕された。これに先立ち、去る2月にはソウル 江南地域の一部警察官らが数年間にわたり売春業者と癒着関係を結び、上納金を受け取っていた事実が検察捜査で明らかになりもした。

警察の暴力犯罪が相次ぐ中で、カン・ヒラク警察庁長官は21日午前、地方警察庁長官などと緊急テレビ会議を行い、「警察官不正根絶および公職規律確立のための全方向的刷新対策を講じろ」と指示した。カン庁長は「業者と癒着する不正を防ぐために監察機能を強化し、資質が不十分な非適格者に対しては勤務現場から排除する方案などを推進する」と明らかにした。

しかしこういう対策の効果は未知数だ。先月ソウル 江南地域の一部警察官らの不正事実が明らかになり、チュ・サンヨン ソウル庁長は‘江南圏で8年以上の長期勤務警察官を総入れ替えする’という計画を明らかにした。だがカン・ヒラク警察庁長官は去る16日「一定期間以上勤めたから問題があると見られては困る」として総入れ替え人事を中断させた。

警察のこうした規律弛緩と自浄能力不足に対して、イ・ジェグン参加連帯行政監視チーム長は「2~3種類の事件で拡大解釈してはいけないが、最近警察が時局事件より民生治安を疎かにしているのは確実に見える」として「組織内反発を意識して内部不正もまともに処理できない警察首脳部の問題が大きい」と話した。オ・チャンイク人権実践市民連帯事務局長は「同じ警察だからと覆い隠している事件を勘案すれば、警察の不正および犯行ははるかに多い」として「警察を監視するシステムを強化しなければいけない時に、政府は人権委などこれを監視する組織を減らそうとしている」と話した。

チェ・ヒョンジュン,安養/キム・キソン記者 haojune@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/345557.html 訳J.S