原文入力:2012/05/05 07:55(1859字)
←ユ・シミン(左から)、イ・ジョンヒ、シム・サンジョン、チョ・ジュンホ統合進歩党共同代表が4日午後、ソウル、汝矣島(ヨイド)の国会図書館小会議室で開かれた全国運営委員会に参加し、水を飲んだり髪をなでつけたりしている。 イ・ジョンウ先任記者
"疎明機会もなしに不正に追い立て"
責任押し付ける標的調査 主張
比例代表競選不正問題で陣痛を味わっている統合進歩党の葛藤が高まっている。 4日深夜まで国会で開かれた全国運営委員会は、統合進歩党が今回の事態を国民に説明しきちんとした方向で収拾できる能力が不足しているという点を如実に見せた。党内外からはこういうことでは党が破局にまで突き進むのではないかという憂慮も出てきた。
イ・ジョンヒ代表を中心にした主流派はこの日の運営委員会で去る2日に発表された党真相調査委員会(委員長 チョ・ジュンホ共同代表)の調査結果発表を正面から否定した。 イ代表のある側近は「イ代表が前日公開された調査結果を受けて不正事例として議論された地域委員会と当事者などに確認してみた。 報告書に深刻な誤りがあり、とうてい受け入れられない水準だと判断した」と伝えた。 イ代表は運営委員会の開始に先立ち「真実に対する公正な糾明を通じて何の罪もない党員たちには今回の事態にもかかわらず最小限の権利と名誉が守られなければならない」として「真相調査委は真実を明らかにする義務があるだけであり、党員を陥れ侮辱する権限はない」と主張した。 世論の熾烈な批判とそれにより党が回復不能なほどに傷を負っても、調査団の調査内容は受け入れないという点を明確にしたのだ。
←統合進歩党運営委員が4日午後、ソウル、汝矣島(ヨイド)の国会図書館小会議室で開かれた党全国運営委員会で沈痛な表情で参席者の発言を聞いている。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr
この日、主流派と非主流派が調査結果を巡り正面から衝突し、今回の事態の早期収拾が難しくなったのではないかという観測も出てきた。 速やかに収拾策を出すことができないことにより二つの勢力間の不信が深まったためだ。 収拾策を巡り葛藤が深まり国民には‘実力のない政党’、‘無責任な政党’として烙印を捺された傷も一層大きくなった。
イ代表など主流派らは前日までイ代表の即刻辞退とイ・ソクキ候補を含む競争部門比例代表候補の全体辞退について深刻に検討したことが知らされた。 だが、この日午前、真相調査報告書の内容をイ代表が直接検討し、不正事例として議論された内容を調べた後に態度が変わった。 不正事例として議論された高齢の女性たちが同一IPで大量投票したところは、学校給食所の共用コンピュータであったし、ひとりが二ヶ所の投票管理を受け持った事例や署名を消して再び書いたケースなども十分に説明できるというのが主流派たちの主張だ。 イ代表がこの日「問題がないということを説明でき、証言する人も充分にいるのに全く疎明機会も与えられずに(党員たちが)不正の当事者に追い立てられた」と反論したのもこのような理由からだという。
主流派たちは調査委員会の政治的意図も疑っている。主流派たちはこの日の運営委で‘オンライン投票時の代理投票が疑われるという調査委の指摘を確認したところ、大量投票は他の候補側にもあったが、唯一イ・ソクキ候補に投票したIPを持つ党員たちだけを選び出して調査した’と主張した。 キム・スンギョ党選挙管理委員会委員長は「不正は非主流派が行っておきながら、責任は主流派に押し付けようとすれば、調査報告書に不正行為をした主体を明らかにできず、‘総体的不正だった’という類稀な結論になったのではないかと思う」として「調査委の構成が前日公開されたが、7人が全員非主流派」と主張した。
主流派たちのこのような態度変化は今回の調査結果を受け入れればイ・ジョンヒ代表が政界を去っても残った人々が再び政治をできないほどの打撃を受けると判断したためと見える。主流派を支持する党員たちの反発を携えて主張しなければならないという政治的判断も基礎にあるようだ。ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/531362.html 訳J.S