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‘民間人不法査察’疑惑に大統領府 当惑・焦燥

原文入力:2012/03/19 21:15(1029字)

←民主統合党 李明博政権 不正真相調査特別委イ・ジェファ弁護士(左)が19日午前、国会でチャン・ジンス前総理室主務官の陳述内容を公開している。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr

権力型不正に発展するか 神経集中

 ‘民間人不法査察’捜査を大統領府側が揉み消したという疑いを裏付ける情況が次々と明らかになる中で、大統領府が居ても立ってもいられない。 ついに19日、大統領府秘書官が5千万ウォンを事件関連者に渡したという主張まで飛び出し、検察再捜査の刃先が大統領府に向けられるようになった。

 ひとまず金銭を渡した当事者として名指しされたチャン・ソンミョン(48)大統領府民政首席室公職規律秘書官は<ハンギョレ>との通話で関連疑惑を強く否認した。 彼は「金を受け取ったと主張するチャン・ジンス前総理室主務官には一面識もなく通話したこともない」として「名前は知っていたが、個人的縁は全くない」と話した。

 ただし、チャン秘書官は「昨日だったか公職服務管理官室のリュ・チュンニョル氏から電話がきた」として「リュ氏が‘しばしばチャン前主務官に会った’という話をしていたよ」と伝えた。 リュ氏は‘チャン・ソンミョン秘書官が用意した金’と言ってチャン前主務官に5千万ウォンを渡したと名指しされた人物だ。

 大統領府は今回の事件の余波を鋭意注視している。 総選挙を目前に控えて実際に大統領府の要人が検察捜査を揉み消したという事実が確認されるならば与党全体を揺るがす大型権力型不正になるためだ。 問題になった検察捜査当時、大統領府民政首席はクォン・ジェジン現法務長官だ。

 だが、大統領府はまだ決定的な事実関係が出てきていないことに一縷の‘希望’をかけている。 イム・テヒ当時大統領府大統領室長がこの事件の関連拘束者の家族に金一封を渡したことは人の情理に従ったもので、今回の5千万ウォン疑惑も一方的な主張に過ぎないということだ。大統領府高位関係者は「まさかとは思うが(大統領府が直接関連する)そのようなことがありえるだろうか」として話をつなげなかった。

アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/524239.html 訳J.S