原文入力:2009-03-17午前11:28:25
裁判所, 最高裁判事 懲戒負担…公職倫理委にボールを投げて
‘立場整理’の時間をあげるために懲戒委回付せず
史上初の‘不正関連最高裁判事 中途下車’ 可能性
ソク・ジンファン記者
大法院真相調査団が16日‘シン・ヨンチョル最高裁判事の行為が裁判に関与したと見る素地がある’という結論を下し、直ちにシン最高裁判事の今後の去就に関心が集まっている。今回の事態で現職最高裁判事が任期一ヶ月で中途辞退する初めての事態が起きる可能性も占われている。
裁判所内部では「シン最高裁判事が調査団の結論に接しても、責任を回避したり正常な業務遂行をすることは難しく見える。近い将来自主的に辞退する形式で去就表明をするのではないか」という展望が多い。調査結果がシン最高裁判事の行為に対して‘不適切だった’とか‘誤解の素地がある’という式で遠まわしに表現されたのはなく‘裁判関与’という明確な用語を使ってシン最高裁判事の責任を問うている。職権を乱用し裁判に関与したとなれば懲戒理由はもちろん、国会での弾劾理由まで成立するためだ。
調査団が明らかにした細部的な内容を見ても、シン最高裁判事の選択肢は狭く見える。‘電話をかけ被告人の保釈可否に対して関与した’という点が新しくあらわれ、今までシン最高裁判事に友好的だった中堅判事たちも言うべきことがなくなった。‘裁判関与’以外にも配当等を通じた‘司法行政権乱用’の問題もやはり裁判所と裁判官の独立性を保障する核心価値という点でシン最高裁判事の責任が非常に重くならざるをえない。
今回の調査結果の報告を受けたイ・ヨンフン大法院長が、シン最高裁判事の責任問題に言及する代わりに大法院公職者倫理委員会にこの問題をまた付議した点は注目に値する。今まで現職最高裁判事を懲戒した前例がないのみならず、現職最高裁判事に対してこういう問題に言及すること自体が裁判所としては負担だ。結局、シン最高裁判事が‘司法府の負担を最小化するために’辞退時点を調査結果発表以後に先送りし、大法院長はシン最高裁判事に時間を与えるために‘懲戒委員会’ではなく公職者倫理委員会にこの問題を渡したという分析も可能だ。ソウル中央地裁のある判事は「シン最高裁判事が去る9日調査中断を要請した時、結局当日自主辞退を悩んだが大法院の負担を減らすために調査結果発表時点と自身の去就決定時点を調整したのではないかと考えられる」と話した。
裁判所内部要人4人,外部要人5人から構成された公職者倫理委員会はキム・ヨンダム法院行政処長が今回の事件を付議すれば、会議召集と議決手順を踏み懲戒必要性などを決めることになる。ここで懲戒が必要だという意見がまとまれば大法院長は裁判官懲戒委員会に懲戒を請求することができる。公職者倫理委員会は2007年1月、大法院長の案件付議で法曹ブローカー キム・フンス氏から食事などの接待を受けた現職部長判事4人の案件を審議・議決し、これらに懲戒の代わりに口頭警告または人事参考資料として活用しろと大法院に勧告したが、‘身内庇護’だという批判を受けたことがある。 ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/344544.html 訳J.S