hankyoreh

原文入力:2012/03/12 22:55(992字)

チェ・ジョンソク前行政官‘上層部ライン’名指し
チャン・ジンス主務官を懐柔 あきらかに

　‘民間人不法査察’事件当時、証拠隠滅を指示したという疑いを受けているチェ・ジョンソク前大統領府雇用労働秘書官室行政官が、証拠隠滅の‘上層部ライン’としてイ・ヨンホ前大統領府雇用労使秘書官などを名指ししたことが明らかになった。

　12日<オーマイニュース>が運営するポッドキャスト<イシューをはたく男>が公開した録音ファイルを聞いてみれば、チェ前行政官はチャン・ジンス前国務総理室公職倫理支援官室主務官に「(チャン前主務官が暴露すれば)検察が再捜査に入ることは明らかだ。民政首席室も総理室も自由ではないだろう。 国政監査で(証言)したクォン・テシン(国務総理)室長も偽証問題でみなひっかかる」とし「(私も)イ・ヨンホ秘書官には恨みがあるが、あの人をここでこれ以上殺してはならないということだけを思って危険を犯した」と話した。これは事件初期から提起されていた大統領府など上層部ラインの介入を裏付ける内容であり、対話内容が事実だと明らかになれば、検察の再捜査は避けられないものと展望される。

　また、チェ前行政官はチャン前主務官を懐柔するために色々な努力を傾けた。 チェ前行政官はチャン前主務官に「何があろうと一生食わせてやるから極端な話はするな」として「キャッシュ(現金)が欲しいなら私がそれも方法を考える」と話した。 彼は続けて△検察の求刑を罰金刑に下げて△現代自動車グループに再就職させるというなどチャン前主務官の気持ちを変えるための提案を続けた。

　この日公開された録音ファイルは民間人不法査察事件の1審裁判を一ヶ月後に控えた2010年10月18日、ソウル、世宗路(セジョンノ)の政府中央庁舎付近で録音されたものと分かった。 チェ前行政官は昨年8月、駐米韓国大使館駐在官の発令を受け現在は米国に留まっている。 ノ・ヒョンウン記者 goloke＠hani.co.kr

原文: 訳J.S