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夜明けにケーソン登場… "国会議員の面前で発破 野蛮"

原文入力:2012/03/08 16:07(2081字)

←済州(チェジュ)海軍基地建設のためのクロムビ岩発破工事開始で住民と政府が正面衝突の様相を見せる中で、8日午前江汀マウル沖合いにケーソン(四角いコンクリート構造物)を積んだ船(写真左側)が浮かんでいる。ケーソンは江汀近海を埋めたて済州軍事基地港を作るために使われる予定だ。 写真パク・ヨンソン生命平和巡礼団巡礼局長提供

江汀橋へ向かう町角に警察バスで車壁を設置…住民たち 食料調達 困難
ホン・ウイドク議員 "発破火薬の海上運送は明白な不法行為…発破理由も嘘"
 済州江汀マウル住民をはじめとする全野党陣営などの強い反対世論にもかかわらず、済州海軍基地工事は速い速度で進行している。クロムビ岩の西側200m地点で6回にわたり発破が行われた翌日である8日午前、江汀入り江にはケーソン(防波堤築造用構造物)一ヶが到着しており、浚渫艦も到着している。 済州、和順(ファスン)港には江汀入り江への移動を準備中の運送船にケーソン1ヶが追加で積載されている。 パク・ヨンソン生命平和巡礼団巡礼局長は「住民たちの反対にもかかわらず途方もない速度で工事を進行中だ」と話した。

←西帰浦(ソギポ)警察署は8日午前、江汀マウル三叉路から江汀橋へ向かう町角に警察バス1台で車壁を設置し通行を塞いでいる。西帰浦/パク・スジン記者

 警察は車両統制を続けている。 西帰浦警察署は8日午前、江汀マウル三叉路から江汀橋へ向かう町角に警察バス1台で車壁を設置し、その前に戦闘警察を三列縦隊で座らせ車両の通行を塞いでいる。 住民たちはバイクや車両を利用して食料品や生活用品を調達してきたが、警察の車両統制で困難に陥っている。 住民たちが暮らしている村から江汀橋まで来るには歩いて25分近くかかる。 ロウソク文化祭や工事反対のための集会も全て江汀橋の前で開かれている。

 西帰浦警察署は8日午前、西帰浦市から江汀マウルに入ってくる町角である法還三叉路も警察バス2台で車壁を立てた。 午前9時現在は車両通行に強いの制限はしていない状態だ。

 ハン・ウン弁護士は「住民たちがすでに集会申告をしたため憲法的に保障された集会の権利行使であるにも関わらず、集会に行くと言ったとしても通行を制限することは‘江汀マウル済州海軍基地反対のための非常対策委員会’に対する明白な業務妨害」と批判した。 ハン・ウン弁護士は「業務妨害というだけでなく漠然とした‘危険’に対する推測により公権力が国民全員に自由に与えられなければならない通行の自由という憲法的権利を侵害しており、これもまた警察の不法行為」と指摘した。

←西帰浦警察署長がクロムビ発破に使われる火薬類を運ぶことを許可した申告証明書。西帰浦/パク・スジン記者

 一方、ホン・ヒドク統合進歩党議員は8日「江汀は不法の都市」と話した。ホン・ヒドク議員は「発破のために火薬を運送する際に申告証明書に出ている方法でない方法で運送しており明白な不法を行った」として 「その他にも不法に住民たちの通行を妨害することも明白な不法」と話した。 ホン議員は7日午後、済州海軍基地事業団から持って来た‘火薬類運搬申告証明書’を提示して不法の証拠を示した。 西帰浦警察署長が渡したこの申告証明書には(株)済州火薬から工事現場まで爆薬560㎏と雷管112ヶを午前7時から午後2時の間に車両で運ぶことになっている。しかし、7日火薬は車両ではなく海上から運送された。 ホン・ヒドク議員は「爆薬と雷管が入っている危険物質である火薬を運送する際に申告証明書に出ている方法以外の方法で運送することは明白な違法」と強調した。

 また、ホン議員は7日チョン・ドンヨン民主統合党、イ・ジョンヒ統合進歩党議員と共に済州海軍基地事業団長に‘発破中断’を要求する席で、2次発破から3次・4次発破まで続けた点に対しても強く批判した。 ホン議員は「‘発破中断’と‘工事中断を面と向かって要求している国会議員3人を直ぐ前に座らせておいて発破を強行するという野蛮な態度に怒りを禁じえない」として強く批判した。

 ホン議員は「チョン・インヤン済州海軍基地事業団長は突然席を外して、工事を担当する他の責任者が‘不法は全て甘受する、不法があれば処罰を受ける’と大見得を切った」と話した。 ホン議員はまた、この担当者に「‘発破をなぜ強行しなければならないのか’と尋ねると「既に火薬を全て搬入したのに、これを発破しなければ火薬が使えなくなると答えたが、火薬専門家に尋ねると‘そんなことはない’と言った」として「事業団が不法を甘受すると言ったり嘘つきも日常的に行っている」と批判した。

西帰浦/パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/522559.html 訳J.S