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午前には判事に電話をかけて…午後には判事ら呼び集めて…

原文入力:2009-03-16午後07:26:00
違憲推薦 受付前 憲法裁判所訪ねて行って “早期処理”
“大法院長の意向” 電子メール分かってみれば ‘作文’
‘公正配当’ 約束以後にも35件 集中割り当て

キム・ナムイル記者

←キム・ヨンダム大法院真相調査団長(一番右側)が16日午後、ソウル,瑞草洞の大法院大会議室でシン・ヨンチョル最高裁判事の‘ロウソクのあかり裁判介入疑惑’調査結果を発表している。 キム団長の上側にキム・ビョンノ初代大法院長(一番右側)等、歴代大法院長らの肖像画が懸かっている。 キム・ジョンス記者jongsoo@hani.co.kr

[シン最高裁判事、あらわれた行跡]

大法院真相調査団がシン・ヨンチョル最高裁判事に提起された裁判介入疑惑の相当部分を“裁判官の独立侵害行為”と規定した‘高強度’結果を出したことは執拗な裁判介入行為が随所にあらわれたためだ。シン最高裁判事は、夜間屋外集会禁止に対する違憲審判推薦が憲法裁判所に正式受理される前にイ・ガングク憲法裁判所長を訪ね違憲推薦事件の早急な処理を要求したことが確認された。またイ・ヨンフン大法院長の発言に、一部自身の考えを加えて“作文”をした後、これをあたかも大法院長の話であるかのように判事らに伝達したりもしたと調査団は明らかにした。

←提起された疑惑と大法院調査結果

■電話圧力・会議所集・憲裁訪問
シン最高裁判事は昨年10月13日午前11時頃、ソウル中央地裁のある刑事単独判事に電話をかけた。4日前、パク・ジェヨン,前判事が夜間屋外集会禁止に対する違憲審判推薦をした状態であった。この判事はパク前判事が違憲推薦をした翌日、自身が引き受けた2件のロウソクのあかり事件で、1件は被告人の保釈申請を許可し、また他の1件は職権で保釈を許可した。おりしも一部言論らは13日‘ろうそくデモ主導者らが保釈で解放され新たに結集している’という内容の報道を吐き出し、シン最高裁判事は該当判事の携帯電話に直接電話をかけ「時局が不明瞭な場合でもあるので、被告人に対する保釈を慎重に決めなさい」と圧力性発言をした。シン最高裁判事はこれに止まらず午後には刑事単独判事14人を集め「違憲推薦があるといって裁判進行をしないのでは困る」という趣旨の発言をした。

特にシン最高裁判事がこの日、イ・ガングク憲法裁判所長を予告なしに訪ねた事実もあらわれた。キム・ヨンダム法院行政処長は‘憲法裁判所接触’有無を確認する質問に「シン最高裁判事は‘違憲推薦事件など憲法裁判所に係留されたソウル中央地裁事件が多いので、これをはやく処理してくれという趣旨で訪問した’と述べた」と伝えた。調査団は昨年11月6日と24日、憲法裁判所の違憲推薦事件処理日程などを取り上げて裁判続行を要求した電子メールと関連しては「シン最高裁判事は当時、‘懇意にしている弁護士らや憲法裁判所研究官らに違憲推薦された時、判事が取らなければならない行動などについて意見を求めた’と言った。日程などもこういう人々を通じて伝え聞いたと述べた」と説明した。

■大法院長発言まで‘作文’?
シン最高裁判事は昨年10月14日午前9時26分から23分間、イ大法院長に業務報告をした。彼は報告が終わった後、刑事単独判事14人に“大法院長の意向”として違憲推薦と関係なく裁判を進行しろと促す電子メールを送った。しかし調査団は‘残りの事件は現行法に従って通常的に進行することが望ましい’という電子メール内容は、大法院長の発言ではなく「シン最高裁判事が自身の考えを加味して作文したもの」と説明した。判事らを説得するために「大法院長の権威を借りあたかも大法院長の意向を伝えるように表現した」という説明だ。

■無作為配当約束しても集中配当
シン最高裁判事がソウル中央地裁所長として在職した時、受け取られたロウソクのあかり事件は計106件だ。昨年7月14日集中配当に対する判事らの問題提起がなされるやシン最高裁判事は翌日から‘無作為配当’に方式を変える代わりに‘秘密厳守’を要求した。だがその後にも25件は一部の裁判所にだけ、10件は特定裁判所にだけ配当された。調査団は「同じ類型の事件について配当基準が何回も変更されるなど一貫性がなかった」として「無作為配当を約束してもこういう問題点があらわれた」と指摘した。ホ・マン当時ソウル中央地裁刑事首席部長判事もこういう問題点を認めたと調査団は説明した。一部判事らは朝鮮・中央・東亜日報の広告主不買運動でも‘ミネルバ’パク・某氏事件も任意配当方式で裁判所が決まったとし、疑問を現わした経緯がある。

キム・ナムイル記者namfic@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/344420.html 訳J.S