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金正日訪朝弔問禁止した政府、統一教会3人に許可措置後隠蔽

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/517424.html

 

原文入力:2012.02.03 19:02


統一部“米国籍者なので”

 

政府が昨年末、北朝鮮金正日国防委員長死亡時、統一教会高位要人の陸路での北朝鮮訪問弔問を秘密裏に許可していたことが明らかになった。統一部は、彼らが米国国籍者であることを踏まえ許可を出したと明らかにしたが、当時北朝鮮訪問弔問自体を厳格に制限していた状況を考えると、公平性を欠いた処置なのではないかという指摘が出ている。 

 

政府は3日、昨年1224日、ムン・ヒョンジン統一教会世界会長とパク・サングォン平和自動車代表理事、<ワシントン・タイムズ>チュ・ドンムン会長等、3人の陸路での北朝鮮訪問弔問を許可したと統一部が明らかにした。3人は京義線道路を使い開城を経て平壌を訪問したのだが、3人の北朝鮮訪問のために統一部や国防部はもちろん、国連軍司令部まで協力したことが確認された。

統一部キム・ヒョンソクスポークスマンは“彼らは(韓国系)米国国籍者であり第3国を通じての北への入国が可能だが、便宜上南側を通って北への入国を望んだため、政府が協力した”と明らかにした。また、このような事実を当時明らかにしなかったことについては“彼らの北朝鮮訪問を公開しなければならない事案だと認識しなかった”と弁明した。

しかし統一部の弁明は説得力が落ちる。

陸路での平壌訪問は、過去にも盧武鉉大統領やジミー・カーター米国前大統領など、特別な場合にのみ許可される北朝鮮訪問形態だ。さらにほぼ同時期、ドイツ国籍者である音楽家ユン・イサン氏の遺族は、中国を通って北朝鮮を訪問し、国内報道機関と保守団体の袋叩きにあっていた。当時政府は、金正日委員長と縁が深い盧武鉉前大統領の遺族とムン・イクファン牧師遺族の北朝鮮訪問弔問も許可していなかった。いわば北朝鮮訪問弔問自体を禁止していた。

キム・ヨンヒョン東国大教授は“当時政府が、国会議員や平和・統一団体の北朝鮮訪問弔問まで禁止することに対して非難が多かった”とし、“公平性がない処置であり、国民的関心事を密室で処理するような卑しいやり方であるとしか言えない”と指摘した。

キム・キュウォン記者 chehani.co.kr

原文: 訳:A.M