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[社説]全斗煥元大統領に再び有罪判決…真実の法廷に時効はない

登録:2020-12-01 08:52 修正:2020-12-01 15:15
先月30日午前、光州広域市東区芝山洞の光州地裁前で、5・18民主化運動関連団体のメンバーらが全斗煥元大統領への処罰を求めるパフォーマンスを行っている=光州/聯合ニュース

 24年ぶりに再び全斗煥(チョン・ドゥファン)被告に有罪判決が下された。1980年の5・18光州(クァンジュ)民主化運動当時、戒厳軍のヘリコプターからの射撃を目撃したと証言した故チョ・ビオ神父の名誉を傷つけた疑いで裁判にかけられた全被告は30日、懲役8カ月、執行猶予2年の判決を言い渡された。光州地裁刑事8単独キム・ジョンフン判事は「目撃者の陳述、軍関連文書を総合して分析した結果、1980年5月21日(小型攻撃ヘリコプターの)500MDによる機関銃射撃があり、チョ神父がこれを見たことが認められる」と判決理由を明らかにした。全被告は回顧録で「5月18日に軍がヘリコプターから射撃をするのを目撃した」と証言したチョ・ビオ神父を「神父という名にふさわしくない破廉恥な嘘つき」だと非難し、「死者名誉毀損」の罪で起訴された。

 今回の判決は、チョ・ビオ神父の名誉を回復させただけでなく、5・18当時、ヘリコプターからの射撃を司法府が認めたという点で意味が大きい。全被告をはじめとする新軍部側が展開してきた「自衛権レベルの発砲」という主張は、もはや成り立たなくなったのだ。これまで新軍部は「当時、戒厳軍が武装暴徒に対抗し、身を守るため射撃した」と強弁してきた。北朝鮮軍の戦車攻撃が主な任務である攻撃ヘリコプターが1980年に光州上空で機関銃射撃をしたことは、無差別な民間人殺傷行為だ。このため、全被告は今回の裁判でもヘリコプターからの射撃の事実を最後まで否定した。全被告は1995年12月に拘束起訴され、1997年4月に最高裁判所で反乱首謀者、内乱、内乱目的殺人などの罪で無期懲役が確定したが、1997年12月に特別恩赦で釈放された。当時も検察がヘリコプターからの射撃を調べたが、記録が見つからないと判断し、同容疑では処罰できなかった。

 全被告はこの日も終始図々しい態度を示した。彼は前回の裁判と同様に法廷でうとうとし、光州に向かう前にソウルの自宅前で抗議する市民に「言葉を慎め、この野郎」と罵声を浴びせた。また、裁判が行われる間、ゴルフ場を訪れたり、12・12軍事反乱の加担者らとともに高価な中国料理を食べる姿が公開され、世間の怒りを買った。

 キム・ジョンフン判事は「被告人は裁判中、一度も省察したり謝罪したりせず、特別赦免の趣旨に反した」とし、「5・18において最も責任ある被告人が苦痛を受けた多くの国民に心から謝罪することを願う」と述べた。全被告の法廷拘束を求めた5・18犠牲者遺族らは、執行猶予の話を聞いて、「無念だ」と泣き叫んだ。全被告に一抹の良心が残っているなら、遺族に謝罪すべきだ。

 24年ぶりに全被告に再び言い渡された有罪判決は、歴史と真実の法廷には公訴時効がないことを改めて気づかせる。今回の裁判が発砲命令者、埋葬疑惑などまだ明らかにされていない5・18の真相を究明し、歪曲を防ぐ契機になることを望む。依然として一部勢力が、隙あらば5・18の真実を捻じ曲げ貶めるのは歴史を否定する妄動だ。合理的な保守なら、このような勢力とは距離を置かなければならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/972201.html韓国語原文入力:2020-12-01 02:45
訳H.J

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