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[社説]国民の生命・健康蔑ろにする政治集会は控えるべき

登録:2020-02-22 06:57 修正:2020-02-22 09:13
韓国キリスト教総連合会のチョン・グァンフン牧師=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が地域社会に広がり、多くの人が集まる集会やイベントが相次いで取りやめになっているが、一部の保守右翼団体は行事を強行している。市民の生命と健康を度外視した行動であり、憂慮せざるを得ない。

 正義記憶連帯は21日、毎週開いてきた日本軍性奴隷問題解決に向けた「水曜集会」の代わりに、オンライン・デモを行うことにしたと発表した。26日に開かれる1428回水曜集会をフェイスブック・ライブでスローガンを叫び、書き込みで出席をチェックするやり方で運営するということだ。労災を招く現場の実態を告発するための「希望バス」を進めてきた希望バス企画団も、22日から予定していた日程を一旦延期することにした。

 しかし、正しい社会市民会議など、保守性向の17団体は同日午後、国会議員会館の小会議室で「4・15総選挙・選挙革命国民連帯」の発足式を開いた。国会事務処の延期要請にもかかわらず、行事の主催側は「右派自由陣営の人たちは命をかけて出てくるため、その必要はない」とし、約200人(主催側推算)が参加した中、発足式を強行した。

 ソウル市のパク・ウォンスン市長は同日、COVID-19の感染拡大を防ぐため、当面は光化門(クァンファムン)広場などの使用を禁止すると発表した。しかし、毎週光化門教保ビル前で集会を開いてきたチョン・グァンフン牧師主導の「文在寅(ムン・ジェイン)の下野に向けた汎国民闘争本部」はパク市長の発表後、22日の集会を予定通り進める意向を示した。警察は主催側が広場でない所で集会を開いた場合は、(解散を)強制する方法がないと言う。

 チョン牧師は、光化門だけでなく、全国巡回集会などで「自由右派勢力が200議席以上獲得しなければならない」などと発言し、検察が事前選挙運動などの容疑で拘束令状を請求した状態だ。24日の令状実質審査を控えている。暴言や選挙法違反発言も問題だが、COVID-19の拡散で国民の健康が脅かされる状況で、無謀に集会を強行するのはより深刻な問題である。(国民を危険にさらすような)行動は慎んでもらいたい。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/929224.html韓国語原文入力:2020-02-22 02:03
訳H.J

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