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[社説]与野党、平壌の南北首脳会談成功に向け意見の一致を

登録:2018-09-10 22:29 修正:2018-09-11 08:05
国会議長主催の政党代表昼食会で手を取り合って記念撮影後に席につく各党代表=9月5日、ソウル市の国会施設╱キム・ギョンホ専任記者//ハンギョレ新聞社

 大統領府は18日に平壌(ピョンヤン)で開かれる文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の南北首脳会談に、国会議長団と与野5党の代表の同行を要請した。イム・ジョンソク大統領秘書室長は10日、「国会が一緒になってこそ南北交流協力が安定すると言われている」とし、「この方々が招請に応じれば国会・政党特別代表団を構成する」と話した。しかし大統領府の発表に先立ち、自由韓国党のキム・ビョンジュン非常対策委員長と正しい未来党のソン・ハクキュ代表は拒否の方針を表明し、5党代表同行の訪朝は実現するのは難しいように思われる。

 今回の平壌南北首脳会談は金大中(キム・デジュン)、廬武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に続く3度目の北朝鮮訪問会談で、北朝鮮核問題の解決と南北関係進展の重大な山場といえる。大統領府の望み通り5党代表が一緒に訪朝し、国会・政党レベルの対話がなされるなら、錦上に花を添えるものだが、首脳会談に野党代表が同行するのは容易ではないことだ。南北首脳会談の日程が多少急に決められたし、朝米の交渉が膠着状態にある点も野党としては負担だろう。大統領府もこのような事情を考慮して5党代表を公式招請しているものの、民主平和党のチョン・ドンヨン代表と正義党のイ・ジョンミ代表など一部の代表の同行を念頭に置いていると見られる。ムン・ヒサン国会議長も定例国会に専念するために今回は同行しないことにしている。

 文大統領と5党代表の同行訪問は難しくなったものの、与野党政界が今回の首脳会談成功のために意見交換することは緊要だ。大統領府は最後まで野党代表の訪朝のために誠意を尽くして説得して協議しなければならない。自由韓国党と正しい未来党も、党代表が難しいならば党内外交安保関連の幹部でも同行させる策を考慮するのもいい。今回の会談を機に、南北間の国会レベルの会談を着実に準備する必要がある。

 ムン国会議長と与野党の国会代表は、政府が11日の国会に提出する予定の板門店宣言批准同意案を今回の首脳会談の結果を見ながら処理することで合意した。首脳会談を控えて、この問題を政争化すまいという趣旨だという。南北問題は与野党ができるだけ合意に基づいて落ち着いて進めるのが良い。政府・与党は欲を出して強く押しつけようとしてはならない。野党は南北問題に関する限り、非協力で一貫する態度は捨てるべきだ。

 与野党とも歴史的な平壌首脳会談の成功のために、互いに配慮して知恵を集めて協力する道を見い出すべきである。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/861471.html韓国語原文入力:2018/09/10 18:02
訳T.W

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