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[社説]韓中“THAAD雪溶け”、朝鮮半島平和定着の足掛かりに

登録:2017-10-31 23:50 修正:2017-11-01 08:09

 THAAD(高高度防衛ミサイル)配備以後、がちがちに凍りついた韓中関係が雪溶けを迎えている。韓国と中国の外交部は10月31日、「THAAD軋轢を縫合し韓中関係のあらゆる分野での交流協力を正常な発展軌道にのせる」という共同の立場を発表した。さらに大統領府は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と習近平中国国家主席の首脳会談開催合意を発表した。雪溶けムードは、前日の外交部国政監査でカン・ギョンファ外交部長官が、韓米日3国安保協力は軍事同盟に発展しない▽THAADの追加配備はしない▽米国のミサイル防御(MD)体系に参加しない、という「3つの立場」を質問に答える形式で明らかにし、中国外交部が「歓迎」の立場を出して可視化された。

文在寅大統領と習近平中国国家主席が7月6日(現地時間)、ベルリンのインターコンチネンタルホテルで開かれた韓中首脳会談で握手している=大統領府フェイスブックよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 非常に良いことだ。中国の「THAAD報復」措置は、韓国の業界や従事者に直接的な困難を与えただけでなく、韓中交流の中断で両国の未来と協力の可能性も不透明な状況に追い詰めていた。特に韓中関係の復元なしには、北朝鮮核問題の解決もはるかに遠くならざるをえない。THAAD問題は米国と北朝鮮など朝鮮半島周辺国家、ひいてはグローバル安保状況と緊密に関連していると言える。そのために韓国政府が独自に決めたり一方的な約束をすることは困難な構造だ。立場が相反する米国と中国の双方を同時に満足させることも難しい。

 それでも中国を説得し、米国の了解を求めて、こうした結果を作り出したことは韓国の外交当局の成果であることは明らかだ。現在の状態をこのまま維持していくことは困難だという中国の現実的必要が背景になったことはもちろんだ。

 韓中「THAAD縫合」は、中国としては現状を暗黙的に認めるものの、最も憂慮する北東アジア韓米日軍事ラインが形成されないことの約束を得る性格が濃厚だ。韓国は交流協力の正常化という「現在の実利」を選び、中国は韓国の米ミサイル防御体系への不参加という「未来の約束」を受け取った。今後、米中間の戦略的競争と共に韓米日協力構図が維持・強化される渦中に、韓国がどのように重心を捉えるかという点がカギとして残る。

 結局、朝鮮半島平和構築が韓中関係の安定化にも役立つと言える。したがって今回の関係正常化合意は、再び以前に復帰する水準に止まらず、北朝鮮核など朝鮮半島問題の解決、ひいては「米国と中国の北東アジア共存」という新たな課題に向けた第一歩にならなければならないだろう。実際、韓中の雪溶けはがちがちに凍り付いた北朝鮮核問題の解決に新たな活気を吹き込むことが期待される。

 顧みればTHAAD問題による韓中軋轢の本質には、THAAD導入過程の未熟さと中国の過度な「経済報復」などが相互の信頼を壊し、状況を悪化させた側面が大きい。今後、韓中関係にまた別の困難が迫ろうとも、今回の合意を土台にして信頼を崩させない努力が重要だろう。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/816876.html 韓国語原文入力:2017-10-31 19:02
訳J.S(1381字)

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