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韓中当局の交流も再開…“雪解け”の友好的シグナル

登録:2017-10-31 06:07 修正:2017-10-31 07:03
河北省公安庁代表団、来月韓国を訪問 
大型旅行会社、韓国旅行商品の案内を再び開始
中国の格安航空会社である春秋航空の旅客機=資料写真//ハンギョレ新聞社

 高高度防衛ミサイル(THAAD)が韓国に配備されて以来、中断された韓中当局間の交流が一部再開され、両国政府がTHAADをめぐる軋轢の収拾と関係改善に乗り出すシグナルと見られている。

 河北省公安庁代表団は来月12~14日に韓国を訪問し、忠清南道警察庁との交流協力を進める。中国の地方公安庁と韓国の地方警察庁の交流は、昨年7月にTHAAD配備が確定されて以来、初めて行われるもので、河北公安庁側が今月11日に訪問を要請したという。また、中国人民公安隊副校長(副総長)などの関係者も、31日から来月2日まで韓国警察隊との交流のために韓国を訪れる。人民公安隊と警察隊は毎年交互に訪問する形で相互交流を進めてきたが、2015年10月の中国側の韓国訪問を最後に、昨年には実現しなかった。

 韓中の治安当局は、THAAD局面以降にも犯罪人引き渡しや捜査など刑事共助実務協議において、交流を続けてきた。大々的な「反腐敗」司正を行っている中国が海外への逃走および資金隠匿を敏感に管理するなど、互いの必要性が明確だったからだ。しかし、象徴的意味がより大きい地方庁・教育機関の交流が中国側の主導で再開されたのには、THAAD配備後凍り付いていた両国関係を改善しようとする当局の意志が反映されたものと見られている。

 特に韓中通貨スワップの締結と国防相会談に続き、先週、在中大使館が開催した建国記念日・国軍の日のレセプションに中国政府が去年の出席者(課長級)よりも高官(次官補級)を送るなど、中国側の友好的なシグナルが続いていることも注目される。北京外交消息筋は「一連の肯定的なシグナルが各分野から相次いでおり、関係改善に向けてこれからも続くものとみられる」と話した。

 一部の中国旅行業界でも昨年7月以降続いた「限韓令」とは逆の現象が現れ、注目を集めている。中国最大のオンライン旅行会社Cトリップは最近、韓国旅行商品の案内を再開し、商品構成のためにロッテホテルに実務協議を提案した。格安航空会社の春秋航空は、数カ月間中断させた済州(チェジュ)行きの路線をひとまず運航再開するとして、チケット販売を進めている。旅行業界は雰囲気が改善される可能性に神経を尖らせながらも、まだ時期尚早というは慎重な反応を示している。ある消息筋は「韓国への団体観光や韓国ドラマのテレビ上映などが再開されない限り、本格的な制裁緩和を期待するのは時期尚早だ」と話した。

北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/816739.html 韓国語原文入力:2017-10-30 22:37
訳H.J(1217字)

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