登録 : 2016.11.07 00:16 修正 : 2016.11.07 05:46

5日夕、「チェ・スンシル国政壟断疑惑を糾弾する第2次汎国民行動%! これが国か、朴槿惠退陣せよ!」大規模集会が、光化門広場で開かれている=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社
 先週末ソウルの光化門広場を始め全国各地で開かれたろうそく集会で確認された市民感情は、非常に明快である。朴槿恵(パク・クネ)大統領が辞任しなければならないということだ。国をこのような有り様にした責任者の朴大統領は当然辞任すべきで、その道だけが事態解決のスタートラインだという叫びだった。集会の参加者たちだけではない。最近の世論調査でも朴大統領の辞任要求はすでに50%を軽く超えて、日が経つにつれ一層高まる勢いである。

 市民は単に朴大統領の退陣だけを望んでいるのではない。その内側には韓国社会の根本的な改革に対する熱望が込められている。「チェ・スンシル」事件は国民の怒りを一気に爆発させる起爆剤であっただけで、街にあふれ出ている市民の胸の中には、腐り切った我々の現実社会に対する挫折と怒りが凝縮されている。「ヘル朝鮮」という言葉に代弁される社会全般の不条理や不平等、社会のそこかしこに飛び交う不正や特権、政・官・財の強固な既得権体制、基本的権利を無視したまま上の命令通り無条件に従う悲しい現実など、矛盾と異常にまみれた韓国の現実に対する怒りが一度に爆発したのだ。

 今、国民の視線は朴大統領の退陣の先を見つめている。今回を機に韓国の社会を根本から作り直して新しい秩序、新しい共同体を作ろうという熱望があちこちで噴出している。そして地に落ちた民主主義と人権を取り戻して、逆行の沼に落ちた政治・経済・外交・安保などあらゆる分野を革新しようという叫び。集会の場で噴出した「朴大統領を引きずり下ろすことが民主主義の第一歩」という言葉は、このような思いが詰まった表現だ。

 問題は国民のこのような爆発的な熱望と現実の間のかい離がまだ遠く離れている点だ。噴出する国民の熱望に答えねばならない一次的責任は朴大統領をはじめとする政界にある。しかし彼らの態度は残念なことこの上ない。

 朴大統領は国民の熱望を感じ取るどころか自身の権力基盤を維持し続けることにばかり気をとられている。彼女のこのような態度は結局自らの立場を弱めて没落の道を早める。実際、朴大統領が現在直面している状況はいくら見回しても辞任の他に方法はない。一線から退くとか、内政と外政の分離などという話も実際には言葉の遊びに過ぎない。国政の運営能力の欠落が確認された大統領が、国家の最も重要な業務である国防や外交を受け持つということからしてナンセンスだ。道徳的な権威が地に落ちた大統領の軍の統帥権を認める軍人がいるわけがなく、自分の国で疎んじられている大統領が外国からまともに相手をしてもらえる理屈はまずない。1年4カ月も残った任期中、朴大統領が一線からしりぞいたままでいるいうこと自体が国の混乱をより一層あおる要因にほかあるまい。

 国政混乱の傍観者であり擁護者でもあるセヌリ党は、社会の新しい変化を語る資格もないので論外としよう。しかし野党もまた噴出する国民の熱望を実現させる準備ができていないのは同じである。突然押し寄せた状況の前でどうしていいか分からないまま、とまどっているだけだ。巨大な市民の思いをリードしていく能力も、国民の意思を政治の現実に具体化する構想もない。政局収拾の方向を巡って右往左往し続けているのも結局は新しい世の中を建設するビジョンや準備がないことの現れである。これでは野党の未来も、国の将来もない。

 すでに国民の思いの堰は破られている。ろうそく集会に参加した市民は口をそろえてそのように話している。「国民の参加で結局は大きな変化がなされるだろう」。このような熱望は断つことのできない巨大な川の水になって流れ始めている。今の混乱した有様を、禍転じて福となすきっかけにして、社会を根本的に変えていくための手立ては何か、皆が深く考え悩むべき時である。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力::2016/11/06 18:17

原文: http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/769032.html 訳T.W

関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue