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[寄稿] 女二人暮らし1カ月の電気料金は420円、その秘訣は?

登録:2015-02-08 21:13 修正:2015-02-09 06:46
蛍光灯はLED、家電製品総量制で増えないように
エアコンの代わりに天井扇、掃除は箒、浄水器は機械式…
女性環境連帯コ・クムスク環境健チーム長が自宅で「核のない世の中、STOP老朽原発、GO! 太陽発電」と書かれたスローガンを手にとっている。//ハンギョレ新聞社

 私はロマンのある女だった。“原発閉鎖”キャンペーンや送電塔工事現場で耳にタコができるほど言われてきた「代案は何?」という問いに明快に答えたかった。 親環境モデルハウス、江原道洪川(ホンチョン)サル屯のエネルギーゼロハウス、そして韓電との電力使用契約自体を結んでいない京畿道楊坪(ヤンピョン)のエネルギー独立ハウスのように、平凡な多世帯住宅でもエネルギー自立は可能だろうか。

 遠大なロマンを抱いて、前の居住者が安く譲ってくれるというエアコンを断った。 エアコンごときで私のロマンを捨てるわけにはいかない! 代わりにベランダに掲げて電力を生産するミニ太陽光発電パネルや太陽熱温水器を思い描いた。しかし現実は簡単ではなかった。 太陽光発電パネルは南向きの家でこそ電力を活発に生産するが、我が家は東向きだ。付けたところで爪ほどの電力しか生産できないと言われた。 また、太陽熱温水器は外部に温水筒を置くが、共同住宅にはそんな空間はない。 いっそ家電製品をあきらめてしまおうか? しかし、私は煉炭の煙に郷愁を感じる鳩のように、家電製品にどっぷりつかった都会女性だった。

 結局、精神をしっかり持って電気を節約する、すでによく知られている方法を実践した。 スマートフォンの照度計アプリを利用して基準より明るいところの照明は減らし、蛍光灯はLEDに変えた。自動待機電力遮断装置はないが、矢のように素早くコンセントのスイッチを切る。 昨夜消さずに寝てしまったケーブルテレビのコントローラーや無線ルーターが摘発されれば、中国の文化革命期の自己批判以上に恐ろしい事態が起きる。

 電気製品はエネルギー効率が高く容量が少ないものを選ぶ。我が家の洗濯機の容量は3.3キログラムだが“ミニ脱水機”とたびたび間違われる。中でも大切なことは“規制総量制”を越える“電子製品総量制”を実施して、電子製品の数が増えないよう注意している。 圧力炊飯器がないので電気釜を使うが、炊飯だけして保温はしない。 食事前に再加熱機能で冷めたご飯を10分で暖かくできる。エアコンがない代わりに天井扇を付けた。 エアコンのある家ならば、エアコンと扇風機を向かい合わせて点けることを薦める。 エアコン室外機にアルミ箔マットのような日除けを付けることも有効だ。 浄水器とビデは電気を使わない機械式浄水器と手動ビデを使う。そして掃除機の代わりに箒を使う。 浄水器やビデのような電気製品にはコンセント タイマーを付けて、使用時間だけ動かすことも良い方法だ。 冬季は電気温風器の代わりに保温用室内テントや湯タンポを利用すれば暖かい。

 テレビ受信料を含めて過去1年間で電気料金が最もかさんだ月は7500ウォン(約800円)で、最も少なかった月は3900ウォン(約400円)だった。 前の居住者のエネルギー消費に較べれば平均で90%減らした。 我が家は3部屋の多世帯住宅で、女二人で暮している。 ソウル市エコマイレージ(エネルギー節約実績が優秀な市民を報奨する市民参加プログラム)で前年の6カ月に比べてエネルギー使用が10%以上減ったからと5万ウォンの交通カード券をもらった。 私は交通カードで決済できる望遠(マンウォン)市場で無料で買い物できた。 その代わりに日当たりの良いところに太陽光発電所を開く日光発電協同組合に出資金を出して、我が家の電気使用量に見合った電力を生産するつもりだ。エネルギー自立は無理じゃなかった!

コ・クムスク女性環境連帯環境健康チーム長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/02/08 16:17

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/677362.html
訳J.S(1691字)

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