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[社説] 安倍内閣 歴史認識の孤立を東北アジアが憂慮

登録:2013-04-24 13:55 修正:2013-04-25 07:19

 パク・クネ大統領は2月25日 就任式特使として訪問した日本の麻生太郎副総理に“韓-日間の真の友好関係構築のために歴史を直視して過去の傷がぶり返さず癒えるよう努力しよう”と語った。さらに3・1祝日の記念演説で“加害者と被害者という歴史的立場は、千年の歴史が流れても変わることはないものです。日本が私たちとパートナーになって21世紀の東アジア時代を共に導いていくためには歴史を正しく直視して責任を負う姿勢を持たなければなりません”と強調した。冷え切った両国関係を回復して友好関係を構築するには、まず歴史を直視する姿勢を見せてほしいとサインを送ったのだ。

 しかしこれに対する日本の答は残念なことこの上ない。いや絶望や裏切り、居直りという言葉がもっと適切なようだ。安倍晋三内閣のナンバー2であり、総理経験者である麻生太郎 副総理兼財務相が‘植民地支配と侵略でアジア諸国の皆さんに多大な損害と苦痛’を抱かせた太平洋戦争のA級戦犯14人の位牌が合祀されている靖国神社を参拝した。安倍総理は参拝しなかったものの総理名の供物を捧げた。ユン・ビョンセ外交部長官の訪日を控えて少なくとも総理、官房長官、外相の靖国参拝は見合わせて欲しいという我が国当局の度重なる要請を受けても‘敢行’した挑発行為だ。

 わが政府が予定していたユン長官の訪日と韓-日外相会談を直ちに取り消したのは当然だ。昨年8月イ・ミョンバク大統領の独島(ドクト)訪問以降の歪んだ両国関係を正常化するために、これまで両国関係者が多角的にくり広げてきた努力が日本の首脳の‘孤立した歴史認識’のために一日で再び水の泡になった。これで両国関係は当分の間接点を見つけるのが難しくなった。中国の浮上と北韓の挑発で地域情勢が動揺している状況で、韓-日の協力がいつも以上に必要なのに、残念なことだ。中国政府も日本に強力な抗議をした。歴史問題に対する反省なしに東北アジア地域で日本の立つ瀬はないことを今回の事件は改めて示している。

 それでも日本は依然、傍若無人だ。昨日は与野党の国会議員168人がこれ見よがしに神社の集団参拝に繰り出し、安倍総理は村山談話の修正方針を再度明らかにした。麻生副総理は自身の参拝で“外交に影響を与えないだろう”と話した。暴力を行使することよりさらに悪いのは、暴力を行使した事実を否認することだ。まさにそのようなことを常習的にしている日本は東北アジアの平和を害するもう一つの心配の種だ。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/584175.html 韓国語原文入力:2013/04/23 23:02
訳T.W(1151字)

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