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1200メートル崩壊したネパール氷河、川を塞いで決壊…「次の洪水迫る」

ネパールの大洪水、氷河・岩盤の雪崩が原因 
氷河が岩や土砂を巻き込んだ「複合災害」 
水位が30分で9メートル上昇し、壊滅的な被害
27日、ネパールのヌワコット地域のトリシュリ川一帯で突発的な洪水が発生した後、建物や周辺の敷地が泥に覆われている/ロイター・聯合ニュース

 26日(現地時間)午前、ネパールと中国チベットの国境地域を襲い、数千人の人的被害をもたらした大洪水は、標高7200メートル台のランタン・リルン山から崩落した大規模な氷河・岩石が川に落下したことで発生した可能性が高いことが分かった。氷河や岩が川を塞ぎ、増水した水で堤防が決壊して、川の水と土砂が下流を襲った「複合災害」であるという初期分析が出ている。

 同日、ロイターやAP通信、ネパール・タイムズなどの報道によると、専門家たちは米国の衛星画像企業プラネット・ラボスが撮影した災害前後の映像をもとに、ネパール側の標高約5200メートル地点で氷河の末端部が崩落したと分析した。氷河が約1200メートル下の渓谷底へと落下し、周辺の岩石や土砂を巻き込んで「氷河・岩石雪崩」を引き起こしたのだ。

■家屋ほど大きい岩石がどっと…2つの川を襲った「雪崩の激流」

 ネパール・タイムズは、雪崩が発生した場所が、カトマンズから真北へ約45キロメートルのランタン・リルン山(標高7245メートル)の北斜面だと報じた。今回の雪崩は、ランタン・リルン山の北斜面とつながっているボテコシ川の支流であるレンデ川を襲い、水流を一時的に遮断したと推定される。専門家らは、氷や岩石・土砂でできた自然の堤防の後に水が溜まり、この堤防が崩れたことで、大量の水や堆積物・岩が一気になだれ込んだとみている。その後、急流はボテコシ川とトリシュリ川に沿って下流へと広がった。

 ネパールの首都カトマンズに本部を置く国際統合山岳開発センター(ICIMOD)は、「水文学的な観測から、今回の洪水波の異例の速度と規模が確認された」と発表した。トリシュリ川下流のガルチ地域では、水位が30分で最大9メートル上昇した。

 当局や専門家らは、国境上流の水路を依然として塞いでいる氷や土砂により、二次的な洪水が発生する可能性があるとの見解を示し、住民に避難命令を出した。

プラネット・ラボスが、大洪水が発生する前の12日(上)と、洪水発生後の26日(下)に撮影した、ネパール・ヌワコット地域のコルプルタルの衛星写真を公開した/AFP・聯合ニュース

 これに先立ち、米国地質調査所(USGS)は当初、事故当時カトマンズ北部でマグニチュード4.4の地震が発生したと発表したが、その後、これをマグニチュード5.2相当の土砂崩れによる振動だと修正した。大規模な氷河・岩盤の崩壊が、地震に類似した信号を発生させたことを意味する。

■「わずか24時間で、氷河を覆っていた雪が消えた」

 氷河が最初に崩壊した原因は、まだ確定していない。カナダ・カルガリー大学のダン・シュガー准教授(地球科学)は、事故前の24時間の間に、氷河を覆っていた雪のかなりの部分が溶けて消えた状況が衛星画像で確認されたと語った。かつて永久凍土層に固定されていたモレーン(氷河が運搬して積み上げた岩石・土砂の堆積物)が、氷河の後退によって緩み、モンスーンの降雨によってモレーンが大量の水分を吸収した状態となり、崩壊の危険性が高まった可能性も指摘されている。

 国連は2023年、ネパールの雪山が約30年間で氷の約3分の1を失ったと明らかにした。ネパールの氷河が溶ける速度は、直近10年間で、その前の10年間に比べて65%速くなった。ただし、国際統合山岳開発センターは、気候変動が今回の崩壊にどのような影響を与えたかを判断するにはまだ時期尚早だと述べた。

26日(現地時間)、ネパール・チベット国境で発生した大規模な洪水および土砂崩れにより、救助隊員たちがショベルカーを使って生存者を移送している。今回の災害により、27日までに少なくとも165人が死亡、行方不明者は1300人以上とみられている/AFP・聯合ニュース

 ランタン・リルン山は、2015年にもマグニチュード7.8の大地震により南斜面で雪崩が発生し、ランタン村が埋没して約300人が死亡した場所。レンデ川でも昨年7月、氷河の表面が溶けてできた氷河湖から水が流れ出し、土砂の塊が下流へ流れ込み、洪水が発生した。ネパール・タイムズは当時、18人が死亡したと報じた。

 今回の大洪水により、27日までにネパールと中国チベット自治区で少なくとも165人が死亡した。行方不明者は1300人以上に上るとみられる。橋梁が少なくとも19カ所、道路が約40キロメートル流失し、少なくとも6カ所の主要な水力発電所と送電施設も破壊または深刻な被害を受けた。

ユン・ヨンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/1274935.html韓国語原文入力:2026-08-27 19:43
訳H.J

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