「次は橋、そしてその次は発電所だ」
ドナルド・トランプ米大統領が国民向け演説で「イランを石器時代に戻す」と脅しをかけてから、米軍が実際、イランの首都テヘラン近郊の巨大橋を爆撃した。トランプ大統領は、イラン政府が停戦交渉に応じなければ、民間インフラへの攻撃を続けると強く圧迫している。
トランプ大統領は2日(現地時間)昼、ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、イラン・テヘラン近郊の橋が攻撃され倒壊し、黒い煙が立ち上る約10秒の動画と共に、「イランは手遅れになる前に、そして偉大な国になる可能性(潜在力)が完全に失われる前に合意すべきだ」と書いた。「イラン最大の橋が崩壊し、二度と使えなくなった。さらに多くの出来事が次々と起こるだろう」とも綴った。
その後、トランプ大統領は10時間後に再び新たな投稿で、「世界で最も強力で圧倒的な我が軍がイランに残された残骸を破壊する作業はまだ始まってもいない。次は橋、その次は発電所だ」としたうえで、「新政権の指導部は何をすべきか、そしてそれを迅速に実行しなければならないことを認識している」と書いた。交渉に応じなければ、より強い攻撃が続く可能性があるとして、停戦交渉の合意に向け改めて圧力をかけたものとみられる。
トランプ大統領は前日の国民向け演説で、イランが停戦交渉に応じなければ、イランの発電所や石油施設など主要インフラを攻撃すると圧力をかけた。今後2〜3週間にわたり、強力な打撃を加えるとも述べた。トランプ大統領はイランの発電所などへの攻撃を6日まで保留し、イラン側と交渉を進めている。
米国防総省は、今回の橋への攻撃は「イランのミサイル・ドローン部隊の補給路を遮断するため」であり、軍事的目的であると主張している。米国防省の関係者は米メディア「アクシオス」に「今後、さらに多くの橋が攻撃対象になる可能性がある」と述べた。
空爆を受けた施設は、首都テヘランと近郊の衛星都市カラジを結ぶ地点に建設中の「B1橋」で、まだ建設が完了していない状態だった。AFP通信によると、この橋は橋脚の高さが136メートルに達する中東で最も高い橋になる予定だった。イランの現地メディアは、空爆の際に民間人の死傷者が出ており、救援チームが到着した時にさらに攻撃が続き、合計8人が死亡し、95人が負傷したと報じた。