ドナルド・トランプ米大統領が国民向け演説で強硬な圧力と懐柔を同時に行ったにもかかわらず、イラン政府は抵抗の意思を曲げていない。
イラン軍中央司令部のエブラヒム・ゾルファガリ報道官は2日(現地時間)、トランプ大統領の国民向け演説直後に「この戦争は、あなた方の屈辱、恥辱、永遠の後悔と降伏に至るまで続く」とし、「今後、より強力で広範かつ破壊的な」攻撃を準備していると述べた。イラン国営通信(IRNA)が報じた。タスニム通信は「トランプのイラン戦争演説は予想通り、偽りの情報や奇妙な虚勢、脅し、そして矛盾した立場に満ちていた」とし、「一言で言えば、トランプが深刻な窮地に追い込まれていることを示した」と報じた。
トランプ大統領が演説に先立ち、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、「イランの新大統領が米国に停戦を要請してきた」と主張したことについても、強く反発した。イラン最高指導者の軍事顧問であるモフセン・レザイ氏は国営放送に出演し、「今、ある人々がメッセージを送り、何をしているかを語っているが、そうした言葉に耳を傾けないでほしい」としたうえで、「戦争の終わりは革命の偉大な指導者と国民の皆さんの手にかかっている」と述べた。さらに「もしいま停戦交渉が議論され、彼らが5~6カ月後に戻ってきたらどうなるだろうか」とし、「制裁が解除されておらず、他の問題も解決していないのに、彼らに息を整える時間を与えるのは容認されない」と語った。
米情報機関はイラン政府が停戦交渉に参加する意思がないと判断したと、ニューヨーク・タイムズ紙が同日付で報じた。これらの機関は「イラン政府は自らが戦争で有利な立場にあると考えており、米国の交渉要求に応じる必要はないとみている」という内容の報告書を作成した。