イランのアッバス・アラグチ外相が、米国のドナルド・トランプ大統領の中東特使から直接メッセージを受け取っていることを明かした。イランの外交当局が米国の特使との直接接触を認めたのは初めて。
アラグチ外相は31日(現地時間)のアルジャジーラとのインタビューで、「私は以前と同様に(米特使の)ウィトコフから直接メッセージを受け取っているが、それは交渉が進んでいることを意味するものではない」と述べた。続けて「すべてのメッセージは外務省を通じて送受信されている。安全保障機関同士でもコミュニケーションが行われている」と語った。
ただし同氏は、今も米国は信頼できないと述べた。「(米国との交渉で)良い経験をしたことがない。米国との交渉が何らかの結果をもたらすだろうという信頼がまったくない。信頼水準は『0』」だという。対話が行われていることは認めつつも、「誠実さが見出せない」ということだ。
さらに同氏は、米国が提示した15項目の終戦条件についてはまだ回答しておらず、「我々もいかなる提案や条件も提示していない」と付け加えた。ウィトコフ特使は先月26日のホワイトハウスでの内閣会議で、15項目の終戦条件をパキスタン政府を通じて伝えたことを明らかにしている。
アルジャジーラはこの日、アラグチ外相の発言について「ほとんどが新しい内容ではないが、ウィトコフとの直接接触(を認めたこと)は重要な変化」だと解説した。
一方、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領はこの日、欧州理事会のアントニオ・コスタ議長との電話会談で、「我々は緊張や戦争を追求したことはない」とし、「特定の条件が満たされれば、この戦争を終結させるのに必要な意志を抱くことになるだろう」と語った。「侵略が繰り返されないことの保障」が必要だとも述べた。