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原油価格、1990年の湾岸戦争よりも上昇…「アジア諸国に大きな打撃」

登録:2026-03-31 06:43 修正:2026-03-31 08:02
5日(現地時間)にフランス北部レリーのESSO給油所で撮影された給油機の様子/AFP・聯合ニュース

 イエメンの親イラン武装組織のフーシ派が米国・イスラエルとイランの戦争に参戦し、米軍が地上戦の準備を進めているという報道などの影響で、国際原油価格が一時1バレル当たり116ドルを突破し、再び大きく変動した。今月のブレント原油は史上最高の月間上昇率を記録すると予想され、1990年の湾岸戦争当時を上回る見通しだ。

 ブルームバーグ通信によると、30日(韓国時間)午後1時40分時点で、ブレント原油とWTI原油(米国西テキサス原油)の先物価格は、前日比でそれぞれ約2.8%、1.6%上昇し、1バレル当たり115.4ドル、101.30ドルだった。これは2022年7月、ロシアのウクライナ侵攻により国際原油価格が急騰したエネルギー危機以降の最高値。ブレント原油は19日(現地時間)に、イスラエルとイランがそれぞれイランやカタールなどのエネルギー施設を攻撃し合う中、取引中に一時は1バレル当たり119ドルまで急騰した。

 ブレント原油価格は今月だけで約60%上昇し、1990年9月の上昇率(46.17%)を上回る可能性が高い。1990年8月、サダム・フセイン政権がクウェートを奇襲し湾岸戦争が勃発した後、「第3次オイルショック」の懸念が浮上した。

 今回の原油価格上昇は、最近イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」がイスラエルにミサイル攻撃を行うなど、戦線に加わった影響とみられている。ホルムズ海峡以外にも、イエメンの支配下にあるバブ・エル・マンデブ海峡を統制する可能性が反映されたものと分析される。ホルムズ海峡が閉鎖されたサウジアラビアは、バブ・エル・マンデブ海峡を原油供給の迂回路として利用しているが、ここまで閉鎖されると、原油供給はさらに大きな打撃を受けることになる。

 JPモルガンのグローバル経済責任者ブルース・カスマン氏は同日、ロイター通信の取材に対し、「海峡の閉鎖期間が長くなるほど備蓄量の減少幅が拡大し、原油などの価格が急激に上昇する可能性がある」と、「さらに1カ月閉鎖が続けば、原油価格は150ドルまで上昇する恐れがある」と警告した。エネルギーコンサルティング会社「ラピダン・エナジー」のボブ・マクナリー社長はCNNに対し、「アジア諸国を含む国々が最も大きな打撃を受けるだろう」と分析した。

 さらに、米国がイランで地上戦の準備を進めているなど、戦争が早期に終結しない可能性を示唆する要素も原油価格を揺さぶっている。

 国際原油価格が高騰しているにもかかわらず、「まだ大丈夫だ」と豪語するドナルド・トランプ大統領とは対照的に、米国内では不満の声が高まっている。29日付のニューヨーク・タイムズ紙によると、今回の戦争以降、米国内のガソリン価格は34%上昇し、全国平均価格は1ガロンあたり3.98ドルに達している。原油価格高騰は春休みシーズンを迎えた米国人の日常に直接的な打撃を与えている。ホテルの代わりに安価な宿泊施設に予約を変更したり、学校の近くで休暇を過ごす人や、家に滞在しながら少しでもお金を節約しようとする人が増えている。11月の中間選挙を控えたトランプ大統領は、戦争による原油価格の上昇を見過ごすわけにはいかないだろうという見通しが示されている。

クァク・チンサン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/globaleconomy/1251719.html韓国語原文入力: 2026-03-30 15:58
訳H.J

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