本文に移動

米国「イラン、ミサイル発射が減少」…備蓄量保存のための試みか

登録:2026-03-07 06:54 修正:2026-03-07 07:57
4日、イスラエルとレバノンの国境上空で撮影された写真。レバノンから発射されたドローンがイスラエル側のアイアンドームの迎撃システムにより破壊され、煙が立ち上がっている/EPA・聯合ニュース

 米国・イスラエルとイランの戦争の長期化が予想される中、十分な武器の確保が戦場での勝敗を分ける要因として浮上している。米国は「イランのミサイル発射回数が減少している」とし、優位に立っていると主張した。

 ダン・ケイン米軍統合参謀本部議長は4日(現地時間)米国防総省本庁で開かれた記者会見で、「イランの弾道ミサイル発射回数は初日以降全体で86%減少し、過去24時間でも23%減少した」と明らかにした。また、イランの片道攻撃ドローンの発射回数も紛争初期に比べて73%減少したと述べた。

 ピート・ヘグセス国防長官は「ミサイルと発射台に集中したことが今回の作戦の軸だった」とし、「今や(米軍は)制空権を完全に掌握しており、敵(イラン)は以前のようにミサイルを発射できなくなったため、我々と同盟国の防空網には十分な余裕がある」と主張した。攻撃時にトマホークミサイルのような遠距離精密兵器の代わりに従来型の誘導弾を目標上空から投下できるようになった点も、米国側のコスト負担を軽減する要因だ。

 しかし、イランのミサイル発射回数の減少が必ずしもミサイルの枯渇を意味するわけではない。BBCは4日付で、イランがこれまでにミサイル571発とドローン1391機を発射したとする「イスラエル国家安全保障研究所(INSS)」の分析を引用して報道した。イランは戦争前まで約2000発の弾道ミサイルと、それ以上のシャヘド自爆ドローンを保有していたと推定されている。BBCは「(イランのミサイル発射回数の)急激な減少は、備蓄量の維持に向けた試みかもしれない」とし、「米国とイスラエルが制空権を掌握しているが、イランの領土規模を考えると武器を隠すことは依然として可能だ」と指摘した。

 イランの弾道ミサイル発射能力が残っているなら、米国側はこれを迎撃するための防空システムを稼働させる必要がある。米国内のパトリオットミサイルの備蓄は約1600発で、ここ数日でかなり消耗したと推定されている。迎撃ミサイル1発あたりの価格は400万ドル(約6億3100万円)を超えており、米国の年間生産量は約700発。トランプ大統領が防衛産業企業と会い、武器生産を促すことにしたのは、イランの武器在庫を意識した行動とみられる。

 結局、カギとなるのは両国のミサイル枯渇の速度だ。米国のシンクタンク「国際戦略研究所(CSIS)」のマーク・キャンシアン氏(中東担当)は、「もしトランプ大統領が全世界のパトリオットの在庫をこの戦争で使い果たすことを決めるなら、イランよりも長く耐えられるだろう」としつつ、「だが、今後太平洋地域でのリスクを負わなければならない」と指摘した。長期戦に持ち込めば米国が勝利するだろうが、南シナ海などの紛争に備えて備蓄している迎撃ミサイルまで使用しなければならないという意味だ。

2012年10月22日に撮影された資料写真。イスラエル・ハイファ地区南部の海岸の町アトリットの近くの野原に2台のパトリオットミサイル砲台が配置されている様子=アトリット/AFP・聯合ニュース
チョン・ユギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1247852.html韓国語原文入力: 2026-03-05 20:07
訳H.J

関連記事