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「米軍調査官、小学校への誤爆可能性認める」…最悪の「児童爆死」で波紋広がる

登録:2026-03-07 06:51 修正:2026-03-07 07:47
元国防総省アナリスト「古い場所情報で作戦行った可能性も」 
ロイター「最悪の民間人被害事例に」
米国とイスラエルの爆撃を受け、イラン南部ミナブの小学校で少なくとも165人の児童と教職員が死亡し、葬儀が3日(現地時間)に現地で行われた。住民たちが墓地で犠牲になった児童たちを追悼している=ミナブ/UPI・聯合ニュース

 民間人が少なくとも165人死亡した先月28日(現地時間)のイランの小学校爆撃事件の攻撃主体は、米軍である可能性が高いという報道が相次いでいる。衛星写真を基に「標的を誤った」結果、同小学校が攻撃されたのではないかと推定する専門家もいる。この攻撃により、12歳以下の児童が多数死亡した。

 ロイター通信は6日、米国政府関係者2人の話として、イラン南部ミナブのシャジャレ・タイエベ小学校爆撃事件に関し、「まだ最終的な結論に至っておらず、調査も完了していない」としつつ、調査官たちは空爆の主体が米軍である可能性が高いと考えていると報じた。同通信は、この暫定結論にどのような証拠が反映されているのか、どのような種類の弾薬が使用されたのか、誰に責任があるのかなどの詳細はまだ把握されていないと報道した。米政府関係者たちはまた「もし米国の関与が確認されれば、今回の空爆は米国が数十年にわたり中東で行ってきた紛争の中で最悪の民間人犠牲者発生事例の一つとして記録されるだろう」と述べた。

先日4日(現地時間)、イラン南部ミナブのシャジャレ・タイエベ小学校付近の衛星写真=ニューヨーク・タイムズのウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 ニューヨーク・タイムズも、この事件は米軍がイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)の海軍基地を攻撃する過程で「標的を誤った(target misidentification)」可能性が高いと指摘した。同紙は、衛星写真企業「プラネットラボ」の資料などを確認した結果、2013年の衛星写真ではこの学校が革命防衛隊の海軍基地の一部として利用されており、ここをつなぐ道路もあったが、2016年9月の写真では仕切りで分断され、基地へとつながる道路も途切れていると分析した。その後、この敷地に運動場や娯楽施設が建設され、学校の建物として利用されたものとみられる。

 最新の衛星写真には、先月28日に学校と共に少なくとも6カ所のイスラム革命防衛隊の建物に何度も精密攻撃が加えられ、この攻撃で海軍基地内部の建物4棟が完全に破壊された場面もある。当時の状況が映ったソーシャルメディアの動画や写真が投稿された時間などによると、学校が海軍基地と同時に攻撃を受けたものとみられる。

2013年、イラン南部ミナブのシャジャレ・タイエベ小学校付近の衛星写真=ニューヨーク・タイムズのウェブサイトより//ハンギョレ新聞社
2018年、イラン南部ミナブのシャジャレ・タイエベ小学校付近の衛星写真=ニューヨーク・タイムズのウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 この事件が発生してから1週間が経とうとしているが、米国とイスラエルのどちらも責任を認めていない。米軍は当時、イスラム革命防衛隊の基地が位置するホルムズ海峡近くの海軍目標を攻撃していたと公式声明を出し、ダン・ケイン米統合参謀本部議長も記者会見で、作戦初期の100時間の間、ミナブを含む南部地域が空爆の目標だったとだけ言及した。イスラエルのナダブ・ショシャニ防衛軍報道官は、1日に「現時点では当時その地域でイスラエル軍の軍事作戦があったことは確認できない」と述べた。

 米空軍出身であり米国防総省で民間人の被害に関する上級顧問を務めた国家安全保障アナリストのウェス・J・ブライアント氏はニューヨーク・タイムズに「精密な(picture perfect)目標打撃を受けた」と述べ、「最も可能性の高いのは、学校が『標的を誤って』攻撃されたという説明だろう」と語った。

 また「軍隊が内部に多くの民間人がいる可能性があることを認識せずにこの地点を攻撃したのだろう」と説明した。同紙は「この学校を攻撃したのが米国のミサイルであることが確認されれば、その学校攻撃が誤りだったのか、古い情報に基づいて標的にしたのかを問わなければならない」と指摘した。

2026年3月3日(現地時間)、米国とイスラエルの空爆を受けたイラン・ホルモズガン州ミナブのある小学校の児童たちの葬儀で、弔問客が墓を掘っている。この爆撃で多くの女子児童が命を失った=イラン赤十字社/UPI・聯合ニュース

 爆撃当時の状況も次々と明らかになっている。英国を拠点とする中東専門オンラインメディア「ミドルイースト・アイ」は、今回の空爆で2回の爆撃があり、2発目のミサイルで避難中の児童の多数が死亡したと報じた。最初の爆撃では教師たちが児童たちを祈祷室(講堂)に避難させ、保護者に児童を家に連れて帰るよう連絡したが、続く2回目の爆撃が避難場所を直撃し、ほとんどの児童が死亡したという。

 今回の空爆で娘を失ったロホラさん(仮名)はミドルイースト・アイに「学校が攻撃されたので、できるだけ早く来て娘を家に連れて帰るように言われた」とし、「(2回目の空爆で)娘は完全に焼けてしまった」と語った。また「手に持っていたリュックサックを見て、やっと娘であることが分かった。この苦しみを抱えてどうすればいいのかわからない」と話した。

 イラン赤新月社の救助隊員は「頭も手も足もない遺体が並んでおり、信じられない光景だった」とし、「ある親は子どもが身につけていた金のブレスレットを見て初めて自分の娘だと分かった」と述べた。イラン教育省報道官は、遺体の破壊が極めて激しく、69人の児童の身元がまだ確認されておらず、現在遺体に対するDNA検査が進められていると、ミドルイ-スト・アイに語った。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1248021.html韓国語原文入力: 2026-03-07 00:44
訳H.J

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