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ウクライナ戦争、ロシア領内に拡大?…軍事施設で相次ぐ火災

登録:2022-04-28 10:14 修正:2022-04-28 11:15
27日、ベルゴロド州の武器倉庫など3カ所で火災発生 
ウクライナ、「ロシアのせい」 
モルドバの親ロシア分離地域でも発砲行為
ウラジーミル・プーチン大統領が27日、サンクトペテルブルクで演説している=サンクトペテルブルク/AFP・聯合ニュース

 ウクライナ戦争がモルドバに続き、ロシア領内にまで拡大する兆しを見せている。

 27日(現地時間)、英BBCなど主要外国メディアによると、同日午前にロシアのウクライナ国境地域であるベルゴロド州のスタラヤ・ネリドフカの武器倉庫で火災が発生した。25日にもブリャンスクの石油貯蔵施設で火災が発生した。これに先立ち、今月1日にはベルゴロドの石油倉庫で爆発が起きた。同州のロシア高官は、この爆発がウクライナのヘリの攻撃によるものだと主張した。

 モスクワ当局はこのような一連の火災と爆発について公式には言及していない。ロシア領土に対するウクライナの攻撃は、クレムリン当局者にとっては当惑する事態だからだと、BBCは伝えた。

 ウクライナもまた、この事態の背後に自国が関わっているかについては曖昧に答えている。ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領顧問は27日、ロシアの「因果」のような「様々な理由」によって発生したとツイッターで述べた。さらに、燃料と兵器が貯蔵されたロシアの地域が「非武装化」について学んでいるのは当然だと述べ、一連の火災がロシアのウクライナ侵攻に対する対価であることを示唆した。「非武装化」は、ロシアがウクライナに侵攻する際に掲げた理由だ。ポドリャク顧問は「あなたたちの他国への大規模攻撃、その国のすべての人々に対する大規模殺戮、戦車による平和な住民の暮らしの破壊など、それらの殺人をあなたたちの地域にある倉庫を利用して犯すのなら、そのような借金はすぐ返さなければならない」と述べた。

 ウクライナと国境を接するモルドバの親ロシア分離地域でも、戦争行為が続いている。モルドバの親ロシア分離地域であるトランスニストリアの内務省は27日、ウクライナ側から発砲があったと明らかにした。

 内務省は、ウクライナ領土側からロシアの大型軍需補給施設のある村に銃弾が前日夜発砲されたと発表した。内務省はまた、この村でドローンが観測されたとし、これもウクライナから発進したものだと主張した。これに先立ち、トランスニストリア当局は数カ所の地域で爆発があり、これはテロ行為だと糾弾する声明を発表している。

 ロシア外交部は27日、このような爆発について憂慮するとし、トランスニストリアが戦争に巻き込まれていることを排除できないと論評した。トランスニストリアにはロシア軍が駐留している。

 同日、ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は、ロシアがトランスニストリアを攻撃発進基地として使おうと準備していると非難した。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領も、ロシア特殊部隊がこの地域を不安定にさせるために働いていると主張した。しかし、米国はトランスニストリアで起きた爆発などの事態がロシアの仕業だとするこの主張をまだ支持していない。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1040699.html韓国語原文入力:2022-04-28 09:29
訳C.M

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