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右翼の妨害で実現できなかった「平和の少女像」の展示、東京で4月に再開

登録:2022-03-28 06:37 修正:2022-03-28 07:14
昨年6月「表現の不自由展」が白紙化 
2~5日、公共施設で16組の作品を披露 
ボランティア240人、弁護士60人が参加
日本の市民団体の活動家などで構成された「表現の不自由展・東京実行委員会」は25日、衆議院第2議員会館で記者会見を開き、来月2日から5日までの4日間、東京で平和の少女像が含まれた「表現の不自由展 東京2022」を開催すると発表した=東京/キム・ソヨン特派員//ハンギョレ新聞社

 展示のたびに右翼の攻撃を受けた日本軍「慰安婦」被害者を象徴する「平和の少女像」が東京で展示される。

 日本の市民団体の活動家などで構成された「表現の不自由展・東京実行委員会」は25日、衆議院第2議員会館で記者会見を開き、来月2日から5日までの4日間、東京で平和の少女像が含まれた「表現の不自由展 東京2022」を開催すると発表した。昨年6月、右翼勢力の妨害で延期を余儀なくされた展示を10カ月ぶりに再開する。同展は、東京国立市にある公共施設の「くにたち市民芸術ホール」で開かれる。

 東京実行委員会の岩崎貞明共同代表は同日「多様な表現に対して沈黙を強要されるこの時点で、天皇制や植民地支配、日本軍『慰安婦』、原発問題などを自由に考える機会を持つために『表現の不自由展』を企画した」と述べた。岩崎代表は「ウクライナを侵攻したロシアで戦争反対を叫ぶ言論を統制している。表現の自由の重要性を改めて考えなければならない」と強調した。

 16組の作家が出展する今回の展示には、少女像以外にも日本軍「慰安婦」被害者の姿を写した写真や日本社会でタブー視される天皇関連作品なども展示される。

 悪化した韓日関係の影響もあり、日本軍「慰安婦」被害者関連展示は日本国内でこれまで右翼の標的になってきた。昨年6月、東京新宿の民間展示施設で「表現の不自由展」が開かれる予定だったが、拡声器や車を動員した右翼勢力の脅迫と妨害で、ギャラリー側が直前に貸し出しを辞退し、実現しなかった。

 東京実行委員会の岡本有佳共同代表は「作家と市民の力で展示空間を守ることができると信じている」とし、「安全に展示を開催するために最善を尽くして準備している」と述べた。右翼からの脅迫に備え、ボランティアだけで240人、弁護士約60人が支援している。実行委側は警察の協力も要請した。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1036315.html韓国語原文入力:2022-03-26 09:48
訳H.J

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