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日本、「敵基地攻撃能力」を繰り返し強調…「北朝鮮のミサイルへの対応」名分に

登録:2022-01-13 09:35 修正:2022-01-13 12:00
松野官房長官「敵基地攻撃能力をふくめあらゆる選択肢を検討」 
岸防衛相「最大速度マッハ10、飛行距離700キロ以上の可能性」
朝鮮労働党の金正恩総書記兼国務委員長が「11日、国防科学院で行った極超音速ミサイル発射実験を視察」し、「極超音速滑空飛行戦闘部は1000キロ先の水域に設定された標的に命中した」と、「労働新聞」が12日付1面で報道した/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 日本政府が北朝鮮のミサイルの脅威に対応するため、敵のミサイル基地を直接攻撃できる「敵基地攻撃能力」の保有を積極的に検討していくと明らかにした。台湾有事事態など中国の脅威に加え、北朝鮮のミサイル問題を違憲論争がある「敵基地攻撃能力」保有の大義名分として掲げている。

 松野博一官房長官は12日午前の定例記者会見で「北朝鮮はこれまで(ミサイル)発射の兆候把握を困難にするための秘匿性、即時性や奇襲的な攻撃能力の向上、発射形態の多様化など、運用能力の向上を図ってきている」と述べた。さらに「われわれ(日本)の安全に対する重大かつ切迫した脅威として、政府はいわゆる『敵基地攻撃能力』保有を含め、あらゆる選択肢を検討し、防衛力を抜本的に強化する」と強調した。松野官房長官は極超音速兵器への対応についても「レールガンなどの最先端技術も選択肢に入れ検討していく」と述べた。日本政府は電磁力で砲弾を超高速で発射し、極超音速ミサイルを迎撃する「レールガン」を2020年代後半に実戦配備するため、今年65億円の予算を策定するなど、開発に乗り出している。

 読売新聞もこの日の社説で「北朝鮮の狙いは、探知や迎撃が難しいミサイルを保有し、脅威を高めることにある」とし「(日本政府は)敵基地攻撃能力を念頭に、ミサイルの脅威に対抗するための『あらゆる選択肢』を検討すると表明した。具体化を急がねばならない」と指摘した。自民党の佐藤正久外交部会長は11日の会議で「極超音速兵器は(日本のミサイル防御システムの)イージス艦SM-3では迎撃が非常に難しい。敵基地攻撃能力を含め攻撃力を見極めなければならない時代に入った」と述べた。

 日本防衛省は北朝鮮が発射したミサイルについて、弾道ミサイルであり最大速度はマッハ10(時速1万2240キロ)だと発表した。岸信夫防衛相は12日午前、記者団に対し「弾道ミサイル1発で、通常より低い最高高度約50キロ、最大速度マッハ10で飛んだものと分析された」と説明した。岸防衛相は飛行距離について「左方向への水平機動を含め、変則的な軌道だったため、700キロ以上飛翔した可能性がある」と述べた。放物線を描いて落下せず、水平移動など方向を変えて飛んだと推定した。前日、防衛省は通常の弾道ミサイルの軌道なら飛行距離が約700キロ未満と推定されると明らかにしている。

 岸防衛相は極超音速ミサイルの発射実験に成功したという北朝鮮の発表について、「極超音速兵器は国際的に決まった定義がない。現時点で確固たることを申し上げるのは控えたい」と述べた。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1027023.html韓国語原文入力:2022-01-12 15:49
訳C.M

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