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北京に隣接した天津でオミクロン株確認…冬季五輪直前、防疫「非常事態」

登録:2022-01-10 10:48 修正:2022-01-11 08:09
7日午後~8日夜、20人が新規感染…ほとんどが小中学生 
2人がオミクロン変異株の感染確認…五輪を控えて防疫が非常事態に 
一部の住居団地を封鎖…市外出入りを遮断・住民全数調査も
今月9日、壬寅年の新年を象徴する虎の人形などが設置された中国の首都北京の中心街のショッピングモールの前で、ある男性がマスクを直している=北京/AP・聯合ニュース

 北京冬季五輪の開幕まで1カ月足らずという中、中国の首都北京に隣接した天津で、新型コロナウイルス拡散の勢いが再開した。さらに、感染者のうち2人は感染力の強いオミクロン変異株の感染者と確認され、防疫当局は超緊張状態に陥っている。

 9日、天津市の防疫当局の発表内容を総合すると、7日午後6時から8日午後8時まで、天津では計20人が新型コロナの核酸検査の結果、陽性判定を受け、追加の診断と疫学調査および治療のために拠点病院に搬送された。新規感染者のうち15人は小・中学校の生徒だという。

 官営の新華社通信は、「感染者のうち2人は追加の遺伝子精密分析の結果、オミクロン変異株の感染者と確認された」とし、「先月確認されたオミクロン株感染者と同一の伝播経路なのかは確認されなかった」と報じた。これに先立ち、天津では海外からの入国者が隔離4日目の先月13日に中国本土で初のオミクロン株感染者として確認されている。

 来月4日の北京冬季五輪開幕を控え、中国の首都圏(北京・河北・天津)で新型コロナが拡散しはじめているうえ、感染伝播力が速いオミクロン株まで確認され、防疫当局は非常事態に陥った。北京からわずか120キロしか離れていない天津は、高速鉄道で30分前後で行き来でき、通勤が可能な距離だ。

 これを受け、天津市の防疫当局は、感染者や密接接触者が出た29の住居団地に対し、封鎖式管理に入ることにした。津南・南開・東麗・西青の4区の住民は全員、同日午前7時から24時間以内にコロナ核酸検査を終えなければならない。また、10日午前7時から残りの12区の住民全員に対する核酸検査も24時間以内に完了することにした。

 天津市は、さらなる拡散を防ぐために必要な場合でなければ市の境界を越えないよう求める一方、この日から市外バスの運行を暫定的に中止した。また、市内の地下鉄の一部区間も一時閉鎖すると発表した。

 これに先立ち、北京市当局は冬季五輪の防疫状況に備えるため、昨年11月中旬から「14日以内にコロナ感染者が1人でも出た県級(市・区)地域に行った人」は、北京居住者を含めて全員市内への進入を禁じることにしている。

北京/チョン・インファン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/1026567.html韓国語原文入力:2022-01-10 02:30
訳C.M

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