本文に移動

日本、朝鮮人を強制動員した「佐渡金山」を世界遺産候補に推薦か

登録:2021-11-24 05:41 修正:2021-11-28 21:15
文化審議会、単独候補として審議 
朝鮮人約1200人が強制動員された事実消される可能性も
新潟県の佐渡金山の様子=ホームページより//ハンギョレ新聞社

 日帝強占期(日本による植民地時代)に朝鮮人たちが「強制動員」された新潟県の「佐渡島の金山」がユネスコ世界文化遺産登録候補に推薦される可能性が高まっている。2015年の端島(軍艦島)のように歴史歪曲をめぐる議論の再燃が懸念される。

 23日付の毎日新聞など日本のメディアによると、日本の文化庁文化審議会は8月から2023年の世界文化遺産登録に向けた推薦候補選びを始めてから、現在検討している対象は佐渡金山だけだ。文化審議会は今年度中に佐渡金山を候補に推薦するかどうかを決める予定だという。佐渡金山が候補に確定すれば、日本政府は来年2月1日までにユネスコに推薦書を提出することになる。登録の可否はユネスコ諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の審査と勧告を経て2023年に決まる。

 新潟県と佐渡市は2015年から世界文化遺産候補の選定に向けて力を入れてきたが、競争に負けて落選し続けた。今回は単独で審査を受けており、いつにも増して候補に選ばれる可能性が高い。

 新潟県沖の佐渡島にある佐渡金山は江戸時代から金鉱で有名だった。太平洋戦争時期には金だけでなく、銅など戦争物資を確保する鉱山として活用された。特に三菱鉱業が運営した鉱山には朝鮮人たちが大勢動員されたことが確認されている。行政安全部傘下の日帝強制動員被害者支援財団の報告書(2019年)によると、戦争期間中に佐渡金山には最大で約1200人の朝鮮人が強制動員されたものと推定される。報告書は佐渡金山関連の朝鮮人名簿2種、新聞記事、口述記録、公安当局の文書などを根拠に提示し、「強制的に動員された朝鮮人は脱出を試み、会社側は警察や職業紹介所など索出システムを稼動して彼らを捕まえ、暴行を加えた」と指摘した。また「佐渡金山の場合、(軍艦島などとは違い)朝鮮人鉱夫以外に他国の被害者が見つからず、日本現地の市民団体もない」とし、日本の「世界遺産登録の試みに対する適切な対応が必要だ」と言及した。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1020473.html韓国語原文入力:2021-11-24 02:33
訳H.J

関連記事