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米海軍の遠征海洋基地「ミゲルキース」、東シナ海に登場

登録:2021-10-12 06:04 修正:2021-10-12 07:09
横須賀を母港とする米第7艦隊に配属 
台湾を脅かす中国を牽制するための布石か
米国の「遠征海洋基地」と呼ばれる艦船ミゲルキースが今月6日、沖縄うるま市の米海軍施設「ホワイトビーチ」沖に停泊している場面=米海軍提供//ハンギョレ新聞社

 米海軍に3隻しかない「遠征海洋基地」と呼ばれる艦船「ミゲルキース」が、沖縄に続き九州最西端の長崎にも姿を現した。台湾に向けて軍事的威嚇を繰り返している中国を牽制するための動きと見られる。

 NHKは11日、ミゲルキースが今月5日に沖縄付近の海上に続き、長崎に姿を現したと報じた。米軍が保有する非常に特異な戦略資産であるこの艦船は、基準排水量8万1千トン、全長240メートル、幅50メートルで、ヘリが自由に離着艦できる海の上の「遠征基地」としての役割を果たす。周辺海域の制海権は米国が掌握したが、上陸に適した港がない時、陸軍と海兵隊に物資を補給する基地として活用される。現在、米海軍はミゲルキースと同じものを3隻運用している。

 今年5月に就役したミゲルキースは、9月20日にハワイを出港した後、今月初めに沖縄県うるま市にある米海軍施設「ホワイトビーチ」前の海上に停泊していることが確認された。米海軍は7月の声明で、ミゲルキースが「自由で開かれたインド太平洋のために、横須賀を母港とする米第7艦隊に初めて派遣され、作戦能力の向上を図っている」と明らかにした。同艦船は、中国が米中対立の最前線に浮上した台湾を武力侵攻する場合、介入する米軍を後方支援する役割を果たすものとみられる。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/1014669.html韓国語原文入力:2021-10-12 02:30
訳H.J

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