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英米圏情報同盟「ファイブアイズ」に韓国など4カ国追加を議論

登録:2021-09-02 20:14 修正:2021-09-03 07:23
米下院、来年の国防授権法草案で 
「最大の脅威である中・ロに対抗し 
韓・日・独・印に範囲を広げるべき」
聯合ニュース画像/聯合ニュース

 米国が主導する英米圏国家の機密情報共有同盟、いわゆる「ファイブアイズ」(米・英・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド)に、韓国など4カ国を追加する方案が米下院で議論されている。

 2日、米下院軍事委員会に付属する情報・特殊戦小委員会が公開した35ページの「2022会計年度国防授権法(NDAA)」草案によれば、「情報共有体系」項目にファイブアイズの拡大・強化方案が詳しく言及されている。

 小委員会側は草案で「ファイブアイズの創設以後、脅威の地形が大きく変わっており、今や最大の脅威は中国とロシア」と規定した。ファイブアイズは、第2次世界大戦当時にドイツの暗号文解読などのために米国と英国が情報を共有することで胎動し、冷戦時期を経て英連邦の3カ国を追加して規模を拡大した。

 小委員会は「強力な競争に直面し、ファイブアイズ参加国間の協力を強化して、似た考えを共有する民主国家にまで信頼共同体の範囲を拡大する必要がある」とし、韓国・日本・インド・ドイツを具体的に列挙した。

 さらに小委員会は「国家情報局長は国防総省と協力し2022年5月20日までに上・下院の軍事委員会と下院情報委員会に現行のファイブアイズ各国の情報・資源共有実態を報告する」よう要求した。また、ファイブアイズ拡大の可能性に対する評価とともに、韓国など4カ国が参加した際のメリット・デメリットなども分析・報告することを注文した。

 小委員会が提出した草案は、軍事委の内部議論を経て、下院全体会議表決▽上・下院合同委員会議論▽上・下院全体会議表決という手順を踏まなければならない。ファイブアイズ拡大の議論は第一歩を踏み出したわけだ。

 ただし、草案内容どおりになるならば、米国が中国を狙って日本・オーストラリア・インドと構成した非公式戦略フォーラム「4者安保対話」(クアッド)の参加国がすべてファイブアイズに参加することになる。ファイブアイズが「クアッド+5」の形になり、中国と正面対立する姿になりうるという意味だ。

北京/チョン・インファン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1010181.html韓国語原文入力:2021-09-02 18:21
訳J.S

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