先月の新型コロナウイルス感染症の死亡者の99%以上はワクチン未接種者だったと、米国の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が述べた。
ファウチ所長は、先週の米国のNBC放送で事前録画したインタビューで「死亡者数を調べると、99.2%がワクチン接種をしておらず、約0.8%がワクチン接種をしていた」と述べたと、CNNが12日(現地時間)報じた。彼は「これらのほとんどは避けることができ予防できたということが、本当に悲しく悲劇」だと付け加えた。
ファウチ所長は、ワクチンがすべての人を完璧に保護するわけではないと述べた。彼は「人々の間には多様性があり、ワクチンに対する反応も異なるため、一部の人たちはワクチンを打っていても問題が生じ、病院に入院し死亡するケースは明確にある」と述べた。しかし、彼は「問題が生じた人たちの圧倒的な割合が、ワクチンを接種していなかった」と指摘した。
米国の州当局もこれに似たデータを出した。バージニアの保健当局は9日、新型コロナウイルスの感染者と入院者、死亡者の99%以上はワクチン接種を完全には終えていなかったと明らかにした。これに先立ち、8日にはノースカロライナが、5月以降の新規感染者の99%はワクチンを完全には接種していなかったと明らかにした。